感染看護学領域<専門看護師[CNS]コース>

医療関連感染や市中感染,地球規模での感染症の流行により,感染予防・感染管理に携わる看護専門職者には,専門的な知識を基盤とした高度な看護実践が求められています。感染看護学領域では,感染症に関わる事象を的確に捉え,高度な看護実践を提供していくことを探求しています。 修了者は,公益社団法人日本看護協会が実施する専門看護師認定審査(感染症看護)の受験資格が得られます。

教育方針

CNSコース(CNS:Certified Nurse Specialist)では,対象のクオリティ・オブ・ライフの向上を目的として,キュアとケアの融合による高度な看護学の知識・技術を駆使し,個人・家族・集団・地域に対して,卓越した感染予防ケアと感染管理を実践する高度実践看護師の育成を目指します。
課題研究では,医療関連施設における感染症患者及び易感染患者のケア,感染症に伴う倫理的問題への介入,施設及び地域における感染管理活動,災害時の感染防止,感染症集団発生時の疫学調査と感染拡大防止対策などについて探求し,感染看護学の発展と看護の質向上に寄与しうる研究論文の作成を目指します。

活動・研究内容

地域の医療関連施設における感染予防・感染管理を支援する活動をしています。研究活動では,看護ケアにおける感染予防をはじめ,感染予防教育,医療関連感染予防,地域における感染対策活動など,幅広く感染看護学に関することが研究課題となっています。

スタッフ紹介

氏名 職名 専門分野
青山 恵美 准教授 感染看護学
長崎 由紀子 准教授 感染看護学

研究テーマ

氏名 研究テーマ
青山 恵美
  • 医療関連感染予防に関する研究
  • 感染管理,感染症看護に関する研究
  • 結核感染予防に関する研究
長崎 由紀子
  • 感染予防・感染症看護に関する研究
  • 高齢者施設における感染予防に関する研究
  • 感染症看護専門看護師・感染管理認定看護師に関する研究

修了生の研究テーマ

課題研究論文

  • COVID-19パンデミック初期において看護師が認識した看護師長のリスクコミュニケーションに関する実態調査
  • 訪問看護におけるCOVID-19拡大に伴う標準予防策の認識・実施状況の変化
  • 特別養護老人ホームにおける看護師による入所者の感染徴候の把握と医療機関受診の現状
  • 手術室看護師の器械出し中に発生した針刺し・切創の背景に関する実態調査
  • 歯科診療におけるCOVID-19流行前後のPPEの使用状況と必要性の認識
  • 感染防止院内教育におけるシミュレーション教育の実際と課題
  • 中小規模病院における薬剤耐性菌対策の実態と個室・集団管理中の患者に対する感染管理看護師の認識
  • ICU看護師の中心静脈カテーテルケアにおける手指衛生の実態と課題
  • 特別養護老人ホームにおける薬剤耐性菌に関する感染対策と地域連携の実態調査
  • A病院のNICUとGCUにおけるMRSA保菌のリスク因子の検討 
  • 療養型病床を有する病院に対する感染対策の支援前後の評価
  • 心臓外科手術後の手術部位感染発生に関するリスク因子の検討
  • リンクナースとの協働による新型インフルエンザ発生時のアクションプランの作成
  • バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)保菌患者を特定するための入院時及び入院中VRE保菌予測基準の検討
  • 老人保健施設における手指衛生の実施を促進する教育的介入に関する研究
  • 高齢者介護施設における褥瘡やオムツ皮膚炎を持つ高齢者の感染予防に関するケアの研究―ケアにおける衛生行動を中心に―

修了生の在籍状況

  • 愛知医科大学病院
  • 公立陶生病院
  • 春日井市民病院
  • 半田市立半田病院
  • 名古屋第二赤十字病院
  • 医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院
  • 一宮研伸大学看護学部
  • 国立病院機構東名古屋病院
  • ペガサス馬場記念病院
  • 愛知学院歯学部附属病院
  • 総合病院 南生協病院
  • 一般財団法人名古屋市療養サービス事業団 名古屋市中・東訪問看護ステーション
  • 独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター

カリキュラム

共通科目では、看護学修士としての看護学および看護研究に関する知識に加え、高度実践看護師の臨床実践能力強化に対応する3P科目(Physical Assessment;フィジカルアセスメント、Pathophysiology;病態生理学、Pharmacology;臨床薬理学)を学び深めます。 また、専門科目では、高度な専門知識や実践力を身につけるための特論、演習、実習を行います。

科目概要




年間スケジュール

専門科目は昼間開講が多くなります。演習や実習では、県外の医療機関等があり、宿泊を伴う場合があります。職業を有している等の事情がある方は、長期履修制度の利用をお勧めします。担当教員へご相談ください。

〇標準修業年限での履修例

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〇長期履修制度利用による履修例

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キーワード

CNS,感染症看護,医療関連感染