地域・在宅看護学

病いやしょうがいがあってもその人なりの健康を主体的に生きるあらゆる年代の方と家族を生活者として理解し,自宅や自宅に代わる生活の場で展開する地域・在宅看護を学びます。住み慣れた地域で,その人・家族らしく生活できるように,生活史・価値観・生活スタイル・場の特徴や必要な社会資源や強みを活かし,生活の質の向上を目指す看護を学びます。1学年次には人々の暮らしや生活体験を理解するヒューマニティ実習,2学年次には地域のヘルスプロモーション活動に学生が参画するコミュニティ実習,4学年次には訪問看護ステーションを中心とした在宅看護機関での実習で,在宅看護の機能と役割を理解し,多職種協働のあり方や在宅ケアシステムの発展と新たな看護展開について学習します。 【写真は2018年度講義風景】

教育方針


【2018年度当事者から学ぶ演習】

ヘルスプロモーションと家族看護を基盤として,地域で生活する人々の健康の向上・自己実現を目指します。これまで学んできた教養科目群,専門基礎科目群と看護専門科目群全般の知識・技術を応用して,創造的に看護を学びます。社会と人と環境の相互作用を幅広く学んでいます。さまざまな社会資源を利用して生きる人と家族を看護の対象とし,協働的パートナーシップのもとウェルネス志向で展開する看護を学びます。地域で暮らす主体者を支える看護を学ぶ科目として,主体的な学習を求めています。

活動・研究内容

在宅ターミナルケア,家族・遺族ケア,高齢者・しょうがいのある方の権利擁護,生活困窮者への生活・健康支援,在宅ケアにおける災害対策についての活動及び研究を,訪問看護ステーションの方々等と行っています。

近隣地域の訪問看護ステーションの方々とともに「すみれ会」という訪問看護関連の研修会を約20年間実施し,年間3-4回の学習会・交流会に参加しています。また,訪問看護認定看護師の方々とともに「さくら会」を立ち上げ,定期的に学習会を行なっています。

新卒あるいは若手訪問看護師として働く卒業生たちによる学習会を行っています。



在留外国人が多い愛知県で多文化共生を実現するための健康支援についての研究及び活動を当事者・市民団体・保健師の方々とともに行っています。

スタッフ紹介

氏名 職名 専門分野
坂本 真理子 教授 地域看護学,国際地域看護学
佐々木 裕子 准教授 在宅看護学,ターミナルケア
白井 裕子 准教授 地域・在宅看護学
伊藤 寿英 助教 地域・在宅看護学

研究テーマ

名前 研究テーマ
坂本 真理子
  • 多文化に対応する子どもと親のための健康ハンドブックの開発
  • 地域で活動する保健師の異文化間看護能力育成プログラムの開発
  • 保健師の歴史研究
佐々木 裕子
  • 在宅ターミナルケア
  • 訪問看護が取り組む災害対策に関する研究
白井 裕子
  • 生活困窮者の生活・健康支援に関する研究
  • 訪問看護が取り組む災害対策に関する研究
伊藤 寿英
  • 病院内のチューブ類抜去事故対策に関する研究
  • 在宅安全に関する研究

平成30年度在宅看護援助実習 (かしのき訪問看護ステーション)


    かしのき訪問看護ステーション    

   
    在宅看護援助実習最終日(実習まとめ)

キーワード

ヘルスプロモーション,ウェルネス志向,ストレングス視点,ICF,家族単位の看護,協働的パートナーシップ,生活支援,エンパワメント,多職種協働,マネジメント

連絡先

TEL
外線:0561-62-3311(代表)