3つのポリシー

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

医学研究科の標準修業年限は4年で,1・2年生で,基礎医学系を専攻する学生は研究方法特論を,臨床医学系を専攻する者は臨床医学特論を,また,両専攻系において,共通基礎科目,必修科目及び選択科目を履修し,研究に関する基礎的知識・技術,専門分野,関連分野の知見を広めたうえで,3・4年生において研究指導を受ける。
特に研究方法特論及び臨床医学特論では,各人の専攻にかかわらず,これから行う研究活動の基礎的知識・技術を身に付けるため,生命情報分析,動物実験に関する内容や,英文論文を円滑に作成するための講義などを受講する。また,共通基礎科目(必修セミナー)では,先行して研究活動を行っている博士課程の修了予定者の研究内容の報告を聴き,この内容を検討するディスカッションに積極的に参加することにより,具体的な研究活動に繋げていくことを目的とする。
一方,各学生が専攻する科目では,専門分野の知識・技術を習得し,大学院学生としての専門性や社会性を確保するとともに,博士論文の立案,作成の基盤となる知識,技術,方策を習得する。
単位としては博士課程前半の2年間において,講義8単位,演習6単位,実験研究16単位以上を履修し,計30単位以上を修得する。
これらの内容をすべて修得し,研究指導を受けた上で学位論文を作成,提出して最終試験を受け,これに合格すれば課程を修了したと認定して,博士(医学)の学位を授与する。


期待される学習成果

本学大学院医学研究科では,本研究科の課程を修了することにより,次に掲げる成果を得ることを目指しています。
○ 各専門分野の先端的な知識・技術を習得し,専門性や社会性を身に付け,独力で研究プロジェクトを立案・遂行できる。
○ 国際的視野に立った研究を遂行できる。
○ チームのリーダーとしてふさわしいコミュニケーション能力を身に付け,医学研究における指導的な役割を担うことができる。
○ 研究倫理について十分に理解して,それを遵守できる。


教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

2つの専攻系(基礎医学系専攻,臨床医学系専攻)を設け,研究指導を行っています。各自の専攻授業科目の他,1年生,2年生において,基礎医学系専攻者は,基礎医学専門研究者養成コースとして,課題解決に向けた技術的方法論を学ぶ研究方法特論を,臨床医学系専攻者は,先端的臨床研究者養成コースとして,研究指導が可能な臨床研究者養成に必要な専門知識と研究方法を学ぶ臨床医学特論を履修し,それぞれ研究初学者が身につけるべき内容の講義を受講します。また,両コース共通の授業科目として共通基礎科目(必修セミナー)を開設し,当該年度に修了を予定する4年生は,各自の研究内容を報告し,研究科委員会運営委員会委員(各専攻系から選出された教員)から,研究遂行・論文作成へのアドバイスを受けることができます。1・2年生はその報告を聞くことにより,これから行う研究のイメージを持ってもらうよう配慮しています。

加えて,年5回,現代医学界のトピックスを取り上げ,各分野での先駆者的研究者を招聘して,特別講義を開催しています。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

医学研究科では,次のようなアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)を設け,入学者選抜を行います。

求める学生像

  • 自ら研鑽に励み,高度な技術と豊富な知識の獲得を目指し,自立して研究を遂行しようとする人
  • 将来,国際的な視野に立ち,先駆的な研究の展開を目指す人
  • 熱意を持って,医学研究・医療分野の指導に当たり,見識を持って社会的貢献に努めようとする人

入学者選抜では, 学力試験とともに面接試問を実施し,基礎学力及び専門知識の他,本研究科の教育理念を理解していることを確認し,総合的に評価します。