腎臓・リウマチ膠原病内科

下記の症状等のある方の診療を行っておりますので,外来を受診して下さい。

■慢性糸球体腎炎・ネフローゼ症候群
 腎生検の適応を判断します。腎病理所見の結果に応じて,副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤による治療を行います。

■慢性腎臓病
 高血圧や糖尿病が原因となっている場合は,まず原疾患の治療を行います。CKD保存期の薬物療法に加えて,食事療法や生活習慣の是正など患者教育も実施します。CKDが進行した場合は,腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)が必要となります。医師や看護師とともに,患者にとって最適な腎代替療法が選択できるように取り組みます。

■血液透析・シャント手術
 入院が必要な血液透析患者の管理を行います。シャント機能不全に対しては,PTA (経皮的血管形成術)やシャント修正術を実施します。

■関節リウマチ
 画像所見や関節エコーなども参考にして,診断や疾患活動性の評価を行います。抗リウマチ薬 (DMARDs)を中心とした治療を提供し,関節破壊の進行阻止に努めます。また様々な合併症に対しては,整形外科や呼吸器内科などと連携して診療します。

■膠原病
膠原病には数多くの疾患が含まれており,種々の検査を組み合わせて適切な診断・分類を行います。必要な場合は,副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤による治療を行います。多臓器にわたる障害が強い重症例などは,愛知医科大学病院腎臓・リウマチ膠原病内科へ紹介する場合もあります。

診療部門からのごあいさつ

腎臓は腰上部の両側にある臓器です。心臓から送り出されてきた血液をろ過し,血液中の老廃物や余分な水分を尿として体の外に出します。腎臓病は,糸球体や尿細管が障害されることで,腎臓の働きが悪くなる病気です。この病気の特徴は,自覚症状に乏しいことです。尿検査や血液検査を参考に,早期発見,早期治療が大切です。腎機能の低下が進行してしまった場合は,腎代替療法(透析療法や腎移植)が必要となります。関節リウマチとは,関節の周囲にある滑膜が炎症を起こし,軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれる病気です。近年では生物学的製剤を中心に,治療薬の進歩は目覚ましいものがあります。早期に診断して適切な治療を行えば,関節破壊の進行を抑制できます。当科では,地域の先生方とも密着した連携体制をとり,患者さんのための最適なオーダーメイド治療を提供できるように努めます。


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主な対象疾患

  • 腎臓疾患
    • 慢性腎臓病 (CKD)
    • 糖尿病性腎症・糖尿病性腎臓病 (DKD)
    • 腎硬化症
    • 慢性糸球体腎炎 (IgA腎症、紫斑病性腎炎)
    • ネフローゼ症候群 (微小変化型、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症)
    • 急速進行性糸球体腎炎 (ANCA関連腎炎)
    • 膠原病に関連した腎障害 (ループス腎炎、強皮症腎)
    • 遺伝性腎疾患 (多発性嚢胞腎)
    • 急性腎障害
  • リウマチ・膠原病
    • 関節リウマチ (RA)
    • リウマチ性多発筋痛症 (PMR)
    • 全身性エリテマトーデス (SLE)
    • 全身性強皮症 (SSc)
    • 多発性筋炎/皮膚筋炎 (PM/DM)
    • 全身性血管炎

医師紹介

教授 勝野 敬之(常勤)

専門分野:腎臓病, 透析療法,腎移植,膠原病

専門医等:

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医・評議員
  • 日本透析医学会専門医・指導医
  • 日本リウマチ学会専門医・指導医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本臨床腎移植学会認定医
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医師 北村 文也(常勤)

専門分野:腎臓病,リウマチ・膠原病

専門医等:

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本透析医学会専門医
  • 日本リウマチ学会専門医
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医師 石黒 裕季子(常勤)

専門分野:腎臓病,リウマチ・膠原病

専門医等: