〒444-2148 岡崎市仁木町字川越17番地33
概要
放射線室では、一般撮影・CT(コンピューター断層撮影)・MRI(磁気共鳴画像)・骨密度測定等の検査を行い、各診療科の診療を幅広く支援しています。
患者さんにとって有益な画像を提供し、安心して検査や治療を受けていただけるよう心がけています。
また、患者さんとの対話を大切に、安心・安全な検査・治療が提供できるよう努力しています。
■メディカルセンター放射線室スタッフ(2023年4月現在)
診療放射線技師 9名
業務内容
一般撮影
一般撮影は、通常「レントゲン」とも呼ばれている検査です。
X線が人体の骨や臓器、空気などの様々な組織に透過させることによって、骨・関節・肺や心臓などの臓器を描出します。
当院ではFlat Panel Detector (FPD)を導入しており、放射線被ばくを低減しながら、より高画質な画像の提供が可能です。
一般撮影装置 |
Flat Panel Detector |
ポータブルX線装置 |
■注意事項
- 金属・プラスチック・カイロなどは画像に写るため、診断の妨げになります。
- 必要に応じ、更衣もしくは取り外していただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
- 妊娠されている方、妊娠の可能性のある方は事前にお申し出ください。
骨密度測定検査(DEXA法)
骨密度測定検査では、骨量(骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるか)を測定します。
この検査により骨減少症や骨粗しょう症の診断を行うことができます。
骨減少症とは、骨の量が正常値よりやや低い状態です。
骨粗しょう症とは、骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
骨の量が減少すると骨減少症や骨粗しょう症を発症するリスクが高まります。
定期的に骨密度を測定し経年変化をみていくことで、骨減少症や骨粗しょう症の予防・治療効果の判定などにも利用されます。
検査はベッドに仰向けで寝ていただくだけで、痛みも無く、短時間で測定可能です。
骨密度測定装置 |
■検査時間
10分程度です。
■注意事項
- 金属・プラスチック・カイロなどは画像に写るため、診断の妨げになります。
- 必要に応じ、更衣もしくは取り外していただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
- 妊娠されている方、妊娠の可能性のある方は事前にお申し出ください。
透視検査
X 線透視検査とは連続的に X 線を出すことで、身体の動きをリアルタイムに観察しながら行う検査です。
様々な検査が行われますが、主に神経の近くに麻酔薬を注射し痛みを和らげる神経根ブロックや、骨折・脱臼の整復、嚥下検査などを行っております。
透視装置 |
■注意事項
- 金属・プラスチック・カイロなどは画像に写るため、診断の妨げになります。
- 必要に応じ、更衣もしくは取り外していただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
- 妊娠されている方、妊娠の可能性のある方は事前にお申し出ください。
CT検査
身体の周囲から連続的にⅩ線を当ててコンピュータ処理を行うことで、身体を輪切りにした画像を表示することが出来ます。
また、撮影データをもとに骨や血管などの3次元画像を作成することも可能です。
冠状動脈CTなど様々な検査に対応しています。
CT装置 |
■冠動脈CT検査
心電図と同期させ、造影剤を投与して心臓のCT撮影をする検査法です。
心臓に酸素や栄養を送る冠動脈という血管を観察します。
動脈硬化のリスクがある方(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙歴など)が適応となります。
■大腸CT検査
肛門から細い管を約5cm挿入し、管から炭酸ガスを注入して大腸を膨らませCT撮影をする検査法です。
内視鏡検査より苦痛が少ないと言われています。
この検査では、大腸ポリープやがんなどを発見することが期待できます。
便に血が混じる、便秘の増強、腹部膨満などの方が適応となります。
■検査時間
単純検査は10分程度、造影検査は20分程度、冠動脈CT検査は30分程度、大腸CT検査は20分程度です。
検査内容、検査部位によって異なります。
■注意事項
撮影中に身体が動くと画像が乱れるので動かないでいただく必要があります。
特に胸部や腹部など、呼吸で動く部位の撮影では呼吸停止をアナウンスし撮影を行っていきます。
アクセサリー、ベルト、金属のボタン、補聴器、入れ歯、コルセットなどの金属は、撮影部位やその付近にあると、診断の妨げとなります。
必要に応じ、更衣もしくは取り外していただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
下記に該当する方は、事前にお申し出下さい。
- CT検査予定の数日前に、バリウムを使用した検査を受けられた方
- ペースメーカーやICD、CRT-Dを植え込まれている方
- 妊娠されている方、妊娠の可能性のある方
MRI検査
非常に強い磁石とラジオ波を利用して、体の内部の断面をさまざまな方向から画像にします。
放射線を使用しないため、放射線被ばくがないことが特徴です。
MRI装置は強力な磁場が発生しているため、MRI室への金属の持ち込みは大変危険です。
安全な検査の為に、検査を受けられる方は、検査着へ更衣をしてもらいます。
アクセサリーなどの金属類は必ず外していただくようお願いします。
MRI装置 |
■検査時間
20〜40分程度です。検査内容、検査部位によって異なります。
■注意事項
MRI室には常時磁場が発生しています。
検査室に持ち込めるものに制限がありますので、貴重品などはロッカーに保管していただき、検査着に着替えていただく場合があります。
下記に該当する方は、事前にお申し出下さい。
- 心臓ペースメーカーやICD、神経刺激装置、人工内耳、 脳動脈瘤クリップなど体内に金属が入っている方
- その他金属を体内に入れている方
- 妊娠されている方、妊娠の可能性のある方
- 閉所恐怖症など狭い所が苦手な方
※MRI室へ持ち込み不可のもの
(例)
- 電子・精密機器:スマートフォン、腕時計、補聴器など
- 金属製品:鍵、入れ歯、眼鏡、ライター、アクセサリーなど
- その他:磁気カード、カラーコンタクト、カイロ、湿布など
資格
■メディカルセンター放射線室における専門資格、認定資格(2023年4月現在)
- 磁気共鳴専門技術者(MRI) ・・・2名(日本磁気共鳴専門技術者認定機構)
- X線CT認定技師 ・・・1名(日本X線CT専門技師認定機構)
- 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 ・・・1名(日本乳がん検診精度管理中央機構)
- 第一種放射線取扱主任者 ・・・1名(国家資格)
- 医用画像情報精度管理士 ・・・2名(公益社団法人日本診療放射線技師会)
- 放射線管理士 ・・・3名(公益社団法人日本診療放射線技師会)
- 放射線機器管理士 ・・・3名(公益社団法人日本診療放射線技師会)