薬剤室

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薬剤室業務は、院内では内服薬や注射薬の調剤、病棟業務(薬剤管理指導)、DI(医薬品情報)業務、外来ではあらかじめ手術前に中止が必要な薬の確認や自己注射薬の手技指導を行うなど多岐にわたります。さらに、薬の専門家として患者さん中心の医療を提供できるよう褥瘡、感染制御、栄養サポート(NST)などのチーム医療に参画しています。
当センターは急性期一般病床、回復期病床、療養病床を併せもつ、いわゆるケアミックス病院です。私達薬剤師は、急性期~慢性期、療養、看取りのどの場面でも、切れ目ない最適な薬物療法の提供を通して、患者さん一人一人の生活・人生に向き合い支えることを目指し、日々の業務に取り組んでいます。

業務風景


■薬剤室構成(2023年10月現在)
・薬剤師数:10名、薬剤補助:3名

■業務実績(2023年4月現在)
・院外処方箋発行枚数:約1,800枚/月
・院外処方箋発行率 :約97%
・入院処方箋枚数  :約1,100枚/月
・入院注射処方箋枚数:約650枚/月


業務内容

病棟業務

業務風景
業務風景
業務風景

入院患者さんの持参薬、副作用・薬剤アレルギー歴、服薬状況、効果や副作用を確認し、服薬に関する理解度や生活環境など服薬に影響を及ぼすと考えられる背景を考慮した上で、患者さん一人一人に最適な薬物療法を提供しています。さらに、他の医療スタッフとも情報を共有し、より良い薬物治療を提供できるよう努めています。 入院中だけでなく退院されてからも適正な薬物療法が継続できるよう、患者さんまたはそのご家族に対して、退院後の薬剤服用等に関する指導も行っています。入院中に内服薬の変更や中止をした患者さんについては、患者さんまたはご家族の同意をいただいて、その理由や変更または中止後の患者さんの状況を保険薬局へ情報提供を行い、保険薬局と連携して医薬品の適正使用を推進しています。

主な業務内容
・持参薬の確認と評価、服薬状況確認、処方提案
・患者さんの全身状態を考慮した処方監査
・患者さんやご家族への服薬指導
・薬物療法における有効性、安全性の評価
・医師・看護師への情報提供
・カンファレンスや回診などに参加し、他の医療スタッフと情報共有
・薬剤師ミーティング(薬物療法などの知識の共有)
・病棟常備薬の安全管理
・薬薬連携

内服調剤業務

業務風景
業務風景

外来処方は原則院外処方箋を発行しており、発熱外来と2次救急時のみ院内調剤を行っています。用法・用量・相互作用等に加えて、患者さんの服薬状況や副作用症状の有無、臨床検査値、透析をされている患者さんでは、透析日と薬剤投与日等を確認し、それぞれの患者さんに適正な薬が投与されるよう調剤を行っています。また、高齢の患者さんは、複数の疾患に対して薬が処方され、服用方法が複雑であることが多いため、飲み忘れや飲み間違い、紛失のないよう、自動調剤分包機を用いて一包化調剤を行っています。また、嚥下障害のある患者さんや経管投与の患者さんには、簡易懸濁法の導入など、患者さんに適した服用方法を提案しています。

注射調剤業務

業務風景
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注射薬は、腎機能などの患者情報と用法・用量、投与経路、投与速度、配合変化等を確認し、患者さんごとにトレイにセットして病棟に払出をしています。 注射薬は一般的に血管内に直接投与するため身体への影響が大きく、使い方を間違えると生命に危険を及ぼす等リスクが高いので十分注意して払いだす必要があります。

術前鑑別

手術や検査などを受ける患者さんの服用薬を確認し、あらかじめ休止が必要な薬と休止すべきでない薬の確認を行っています。さらに、周術期に必要となる、
合併症や副作用歴、アレルギー歴の有無の確認も行い、これらの内容もあわせて医師や看護師に情報を提供しています。


自己注射・吸入薬手技指導

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患者さんご自身やご家族によって行われる自己注射剤について、注射の手技やタイミング、保管方法や困ったときの対応法、その他の注意事項を患者さんの理解度に合わせて指導しています。

DI業務(医薬品情報)

業務風景

お薬に関する情報の収集、評価、整理、保管を行い、必要としている人に利用しやすい形で、目的に合わせて情報を提供しています。また、院内の医療スタッフからのお薬に関する問い合わせに対応し、安心安全なお薬の提供を推進しています。薬事委員会では、お薬の有効性と安全性に関する科学的根拠、流通状況等をもとに資料を作成し、当院で取り扱うお薬の選定を行っています。また、お薬の使用状況の把握や評価、安全性情報の収集、評価、副作用報告等を行い、薬の適正使用や安全管理を推進しています。

医薬品管理業務

お薬の在庫数量、使用期限や保管場所および、使用実績や過剰在庫の有無等を評価し、適正な管理を行っています。また、外来や病棟に定数配置しているお薬に
ついても、使用状況を把握し、定期的な定数の見直しや保管状況の適正化を実施しています。

製剤

業務風景
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経口摂取ができない患者さんへの栄養補給のための高カロリー輸液の無菌調製や院内製剤の調製を行っています。

チーム医療

業務風景
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医療安全や感染制御、褥瘡などのそれぞれの専門領域において、薬剤師がチーム医療に積極的に参画し、他の医療スタッフと連携して、より安全で効果的な薬物療法の提供に貢献しています。

教育・スキルアップ

当センターは、複数の異なる病床を有するケアミックス病院です。急性期~慢性期、療養、看取りと薬剤師として幅広い知識と経験を得ることができます。また、これまで培ってきた経験を生かすことも新しい分野にチャレンジすることもできます。自分のやりたいことに合わせてキャリアを設計することができる病院です。

当センターでは、専門認定薬剤師取得の支援を行っています。取得している認定は以下のとおりです。

・日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士            ・・・1名
・日本褥瘡学会 認定褥瘡薬剤師                 ・・・1名
・日本アレルギー疾患療養指導士認定機構 アレルギー疾患療養指導士・・・1名
・日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師        ・・・1名
・日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師            ・・・3名
・愛知県薬剤師会 妊娠・授乳サポート薬剤師           ・・・4名
・日本アンチ・ドーピング機構 公認スポーツファーマシスト    ・・・2名
・認定実務実習指導薬剤師                    ・・・1名
・高血圧、循環器病予防療養指導士                ・・・1名

業務風景

新人薬剤師の声

入社一年目から調剤業務に加え、薬剤管理指導業務、医師はじめ医療スタッフや患者さんからの問いあわせ業務を経験しました。初めての臨床現場に最初は戸惑うこともありましたが、先輩薬剤師さんが丁寧に教えてくださり医療スタッフや患者さんへ正しい情報を提供できたとき、薬剤師として役に立てた喜びを感じました。愛知医科大学メディカルセンターに生まれ変わり、ますます充実した教育環境で更なるスキルアップを目指していきたいです。


採用情報

福利厚生

★私学共済
旅行やお食事、映画鑑賞やスポーツ施設などで、様々な割引サービスが受けられます。
詳細についてはこちらをクリックしてください。(私学共済のサイトに移動します)

★子育て環境
当センターでは、薬剤師のおよそ7割がママ薬剤師!子育てと仕事の両立ができる環境です!

ママ薬剤師の声
妊娠・出産・子育てと仕事を両立する上で、職場の理解やサポートは不可欠です。 産休・育休の取得はもちろん、妊娠中や職場復帰後の子供の体調不良時など急なお休みが必要になることもありましたが、周囲の先輩ママ薬剤師さんが快くサポートしてくださるため、安心して子育てをしながら仕事を続けられています。

募集について

・薬剤師の募集はこちら☜

見学について

薬剤室では、見学会を実施しています。実際に病院に来ていただき、薬剤室や病院の雰囲気を体感してください。

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■問合せ先

採用情報に関するお問い合わせ・見学申し込み等お電話にて随時受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
採用担当:総務課 電話:0564-66-2826(直通) メール:mc-soumu@aichi-med-u.ac.jp

住所:〒444-2148
愛知県岡崎市仁木町字川越17番地33
電話:0564-66-2811(代表) 受付時間:平日8:30~17:00