こころのケアセンター

精神科医療の充実が社会的なニーズとなってきているのを受け,身体的な疾患を持つ患者さんに対して広くメンタル面のサポートをしていく体制を作ることを目的に,平成24年7月,こころのケアセンターを新たに設置しました。当センターは,当院の精神神経科以外の入院患者さんを対象としており,リエゾン部門と臨床心理部門で構成されています。

1) リエゾン部門
リエゾン精神医学とは,身体科の患者さんの抱える精神科的問題について,身体科と精神科が連携して対応していく精神医学の一分野です。身体疾患に加えて,精神的不調を感じられる患者さんに精神科医が介入することは有用と考えられます。また,患者さんの精神科的問題について,診断・治療を行うだけでなく,医療者と患者さんの関係の円滑化もリエゾン精神医学の対象となります。そこで,当センターのリエゾン部門では,依頼のあった患者さんに対する往診に加えて,質の高い精神科医療を提供するためにリエゾンチームによるラウンド及びカンファレンスを行い,多職種による,多角的視点から解決策を探っていきます。

2) 臨床心理部門
臨床心理部門では,臨床心理士による心理面接,心理査定,研究,地域支援を行っています。心理面接および心理査定などの,患者さん対応については,当院各科主治医の依頼により,臨床心理相談室において業務を行っています。また、産後の母子への心理サポートにも力を入れており、一般母子を対象に産後メンタルケア講座「ママとあかちゃんのための心理学」を開講しています。

診療部門からのごあいさつ

部長
兼本浩祐

精神症状は,基本的には脳に直接由来していて薬物療法や原因疾患の治療が優先される場合と,現在のしんどい状況に対する反応や対人関係の問題などに原因がある心の問題が優先される場合があります。リエゾン部門では,まずはこの問題を解きほぐし,適切な問題設定へとガイダンスを行うことを目指します。心の問題が前面に出ている場合には,当該科の診療されている疾患への不安や現実的な帰宅後の生活の心配などが前面に出ていればそれに対する対応を当該科の先生やケースワーカーの指導のもとに行うことになりますし,家族や生活史に原因がある場合には適宜臨床心理士によるカウンセリングなどを導入することになります。内因性のうつ病や症候性の精神病,せん妄などが問題となる場合は,適宜,薬物療法を基礎疾患についての指導を当該科の先生に仰ぎながら行うこととなります。

主な対象疾患

  • 手術後のせん妄を含めたせん妄全般への対応
  • 入院患者さんのうつ病,その他の精神症状への対応
  • 身体疾患に起因する不安・抑うつ症状へのコンサルテーション

診療・治療実績

  • 診療実績(平成26年4月開設~平成27年3月末)

診療実績(平成26年4月開設~平成27年3月末)

外来患者数(月平均) 110.3人
リエゾンチームラウンド件数(月平均) 34.7件
リエゾンカンファレンス開催数(月平均) 1.3回

診療内容

1.リエゾン部門

  • 依頼のあった患者さんに対する診察
  • リエゾンチームによる病棟の回診
  • 依頼のあった病棟でのカンファレンス

2.臨床心理部門

  • 心理査定の実施
  • 患者さん及び家族に対するメンタルサポート

 

      産後メンタルケア講座

      

キーワード

リエゾン,精神医学,臨床心理

関連リンク

連絡先

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 37510 44こころのケアセンター外来