耳鼻咽喉科

外来診察室

外来診察室

院内所在マップ

耳鼻咽喉科・頭頸部外科のあらゆる疾患に対し,診療を行っています。

耳疾患では,特に真珠腫性中耳炎・慢性中耳炎・耳硬化症の治療に力を入れており,手術治療を中心に聴力の保存・改善に努めています。特に小児真珠腫性中耳炎または先天性真珠腫の方が多く全国的にも症例数は多いです。また,耳硬化症に対しアブミ骨手術を行う症例も多く,積極的に手術を行っています。両側高度難聴の方へは人工内耳手術も行います。慢性穿孔性中耳炎への鼓膜形成術では,日帰りないし一日入院といった負担の少ない医療に努めています。小児の鼓膜チューブ挿入術では,短期入院で施行しています。また,突発性難聴などへも適切な治療(入院や鼓室内注入など)に努め,顔面神経麻痺には,抗ウィルス薬を含むステロイド点滴治療を行い,重症例では顔面神経減荷術も行っています。

めまい疾患のうち,メニエール病では定期受診をしていただきつつ検査・経過観察を行い診断しています。発作期には,入院での点滴治療を行いつつ,重症の方にはゲンタシン局所投与療法を行っています。良性発作性頭位眩暈症では,部位診断を慎重に行い,長期経過例では,浮遊耳石置換法も行っています。

鼻疾患では,副鼻腔炎,鼻茸(鼻ポリープ)・アレルギー性鼻炎などに対し,投薬・手術を行っています。特に副鼻腔炎では,鼻茸合併例や長期治療例で,内視鏡下での副鼻腔手術も積極的に行っています。アレルギー性鼻炎では漢方薬や舌下免疫療法を含めた投薬治療を行いつつ,症状によってはCOレーザーによる下甲介粘膜焼灼術を行い,ニーズに合わせた治療に努めています。嗅覚障害では,局所的なステロイド治療や漢方治療を行っています。

睡眠中の「いびき」「無呼吸」の方には,原因検索(喉頭ファイバー・レントゲン・簡易アプノモニターなど)を行い,外科的治療の適応があれば,手術を積極的に行っています。手術の適応でない場合は,当院睡眠科へ紹介し,内科的な治療を勧めています。

頭頸部疾患では,悪性疾患(癌)をはじめとする腫瘍性病変に手術治療を主体として対応しています。悪性疾患では早急に検査を行って病状を把握し,ご本人・ご家族に治療を含めたインフォームドコンセントを行います。治療には,抗癌剤・放射線・手術の3つを組み合わせ,各科(放射線科や形成外科,外科など)と連携をとっています。また,「のみこみ=嚥下」が日常生活では重要です。嚥下に対して検査を施行し,リハビリテーション科と相談しながら診断を行っています。

診療部門からのごあいさつ

部長 植田広海

部長 植田広海

愛知医科大学耳鼻咽喉科の臨床の特徴としては,耳鼻咽喉科殆どすべての疾患において診断・治療を行っていることです。特に手術治療を中心に,手術例数は年間約990例をこなしており耳鼻咽喉科すべての領域にわたって行っております。なかでも,耳科領域(中耳炎,耳硬化症,耳小骨連鎖異常など)と頭頸部腫瘍領域(喉頭癌,中・下咽頭癌,甲状腺癌など)の治療実績が全国でも有数であります。また,いびき・睡眠時無呼吸症候群症例は,睡眠科と連携して適切な診断・治療を行い,手術療法が有用な症例に関しては積極的に行っています。
医局構成としては主任教授1名,特任教授1名,准教授1名,特任准教授1名,講師1名,助教5名,医員助教4名,専修医2名,大学院生6名です。外来は毎日で初診および一般再来は午前に,特殊外来を午後にしています。救急症例は,時間内時間外を問わず毎日担当がおり対処しています。手術日は週2.5日,医局カンファレンスは週1回です。研究面においては,耳科領域では真珠腫および耳硬化症の手術法の工夫・改良,内耳疾患の検査・画像診断の改良,聴器毒性薬剤の機序に関する電気生理学的研究を行っています。頭頸部癌領域では,抗がん剤の耐性に関する分子生物学的研究,新しい癌の分子標的治療薬の開発を,また睡眠時無呼吸症候群患者を対象に新しい検査法の有効性の検討などの研究を行っています。
医局は,若いドクターが多く多忙でありますが明るく活気があります。私どもの臨床,研究に興味のある方は遠慮なくご連絡ください。

主な対象疾患

  • 真珠腫性中耳炎
  • 耳硬化症
  • 慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎など)
  • 突発性難聴や外リンパ瘻などの急性難聴
  • メニエール病
  • 副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎
  • 嗅覚障害 味覚障害
  • 睡眠時無呼吸症の外科治療対象疾患
  • 声帯ポリープ 嚥下障害
  • 耳下腺腫瘍/顎下腺腫瘍/甲状腺腫瘍などの頭頸部腫瘍
  • 頭頸部癌    など

専門外来

いびき外来

簡易型無呼吸検査装置

簡易型無呼吸検査装置

いびき・無呼吸を主訴に受診された患者さんに対応しています。簡易型無呼吸検査,喉頭ファイバー検査,レントゲン検査,鼻腔通気度検査等を行った上で,各患者さんに合った適切な治療法をお勧めしています。簡易型無呼吸検査は,患者さんの身体に装置を付けて,一晩自宅で睡眠をとってもらい,睡眠時の無呼吸の有無について確認する検査です(要予約)。この検査は,成人はもちろんですがお子さんでもできますので,幼児のいびき・無呼吸の診断にも利用しています。それらの結果で,口蓋扁桃やアデノイド,または鼻副鼻腔に原因がある場合で,かつ手術の必要性がある場合は,積極的に手術治療を予定しています。また,C-PAPやOA(口腔内装置)による治療が必要だと思われる場合や重症の睡眠時無呼吸症が疑われる場合には,睡眠科や歯科口腔外科に検査/治療を依頼しています。

担当者 有元真理子,星野哲朗
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

嚥下外来

当外来では,飲み込み(嚥下)に異常を認める患者さんに対応しています。嚥下は食事を食べる・味わうなどの楽しみとして,私たちの生活に密接に関係する機能です。嚥下障害の原因としては,様々な疾患や加齢性変化など多岐に渡っており,原因が一つでない場合もあります。また,最終的に原因不明な場合もあります。 嚥下障害の診断は,経鼻内視鏡や造影剤を用いた嚥下評価をはじめ,CT・MRIといった画像検査を用いて原因の精査を行います(写真は,造影剤を用いた嚥下評価の様子です)。

透視下での嚥下検査

担当者 小川高生
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

めまい外来

めまいのイメージ

当外来では,めまいを主訴に受診された方に対し,平衡機能検査を行った上で結果を説明し,治療をしています。めまい診断は難しく,半数は病名がつかないとも言われています。しかし,患者さんが少しでも安心できるよう正しい診断を下し,治療します。また,めまいの患者さんに対して最新のMRI検査を導入し,診断・治療に応用しています。一般的な内服治療から漢方治療,生活指導など含め積極的に最新の治療を患者さんに提供している専門外来です。

担当者 谷川徹,田中弘一,車哲成
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

アレルギー外来

レーザー治療

花粉症,アレルギー性鼻炎に対する専門的な治療を行っています。アレルギー性鼻炎とはスギ,ヒノキ,ハウスダストなどの特定の抗原に対して,鼻粘膜が過敏反応を起こし,鼻汁,鼻づまり,くしゃみなどの症状を引き起こす疾患です。原因抗原が花粉であるものを,いわゆる花粉症と言います。花粉症,アレルギー性鼻炎の治療には大きく3種類に分けられます。1.薬物治療(内服薬,点鼻薬など),2.外科的治療(レーザー治療,手術治療など),3.アレルゲン免疫療法(減感作療法)があります。当アレルギー外来では,主にレーザー治療,アレルゲン免疫療法(減感作療法)を行っています。

レーザー治療

日帰り手術で,局所麻酔で外来にて行います。鼻粘膜(下鼻甲介粘膜)にCO レ ザーを照射することで粘膜を凝固変性させます。これによって抗原との反応が抑えられ,鼻汁,くしゃみが減少し,粘膜が瘢痕化するため鼻閉が改善します。特に鼻閉に対して効果が高いです。
治療のながれとしては,

  1. 両方の鼻の中に麻酔薬を浸したガーゼを入れ(約10分を2回)局所麻酔をします。
  2. 内視鏡で鼻腔内をみながらレーザーを照射して鼻粘膜を焼灼します。片側約5分くらいです。
  3. 1週間後に再診していただき,その後も通院が必要になります。

術後は,創部にカサブタがついて鼻閉が強くなったり,反応性に鼻汁やくしゃみが続いたりしますが,多くは1週間くらいでおさまります。アレルギー性鼻炎の症状で鼻閉の強い方,花粉症のシーズンに症状の強い方,抗アレルギー薬の副作用(眠気など)の強い方や内服薬を減らしたい方などがよい対象です。花粉症の方は,花粉の飛散前にレーザー治療を行います(飛散時期にレーザー治療を行うと鼻炎の症状がよけいに強くなってしまうため)。レーザー治療はアレルギーによる鼻の症状を改善する対症療法になるので,アレルギー性鼻炎の根治的な治療にはなりません。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)

減感作療法とは,アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを,低濃度,少量から投与し,徐々に増量,高濃度へ移行させ,アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法で,下記のような特徴があります。

  • アレルギー症状を軽減したり,長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。
  • 治療前に,症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です。
  • 治療は長期間(3~5年)かかります。
  • すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。

スギ,ダニに対する舌下免疫治療薬が本邦でも使用できるようになり当アレルギー外来でも処方しています。これまでは主に皮下免疫療法が実施されてきましたが,患者によっては痛みを伴い,また月に1〜2回程度の通院を数年間続ける必要がありました。新たに登場した舌下免疫療法は,自宅での治療が可能であり,利便性が向上したアレルゲン免疫療法として期待されています。
近年,花粉症,アレルギー性鼻炎の患者数の増加,低年齢化が指摘されています。当アレルギー外来では通常の薬物治療に,外科治療,アレルゲン免疫療法(減感作療法)を加えて総合的な治療を行っています。

担当者 西村邦宏,稲川俊太郎
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

補聴器外来

いろいろな補聴器

いろいろな補聴器

当外来は,「最近会話で聞き返しが多い」「聞こえが悪い」と思われる方で,補聴器の希望や相談をしたい患者さんの外来です。当外来に受診していただく前に,補聴器適否の判断をみる検査(予約検査)を受けていただきます。実際の外来では,補聴器の一般的な知識やどんな補聴器がいいのかなどを患者さんやご家族と相談しながら,認定補聴器業者と連携して実際の補聴器の試聴をしていただいています。補聴器には写真のような耳にかけるタイプや耳の穴に入れるタイプ,ほかにも箱型など補聴器の形は3種類ほどですが,試聴器(デモ器)は耳にかけるタイプと箱型になります。試聴は約2~4週間ほどの期間を設けています。最終的な補聴器の形は,補聴器を必要とされている方の日常生活や希望に沿って決定していきます。補聴器は決して安くはありません。試聴をしていただいてから,実際に購入するかどうか相談しながら決めていきますので,迷っていらっしゃる方がみえましたら,受診をお勧めいたします。また,おひとりで受診されるよりは,ご家族と一緒に受診していただいたほうがスムーズに話を進めることができますので,当外来受診の際には,ご家族と一緒に受診していただけると助かります。その他,現在補聴器をつけているが相談をしたいというご希望の患者さんにも対応しています。その際には,今までにお持ちの補聴器を持参してください。さらには,高度難聴があり,補聴器をつけても会話が難しいという患者さんには,人工内耳手術を勧めています。

担当者 内田育恵,岸本真由子
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

TRT外来

治療器の操作装置

治療器の操作装置

当外来では,「耳鳴り」に困っている患者さんに対応しています。原因検索には,聴力検査や画像検査(MRIなど)を行います。耳鳴りの治療は,原因によっては耳鳴りを「消す」のは非常に難しく,耳鳴りに少しでも「慣れていく」のが目標になります。一般的には,まず内服薬での治療から開始することが多いと思います。しかし,内服薬では効果が乏しい場合には,機器を用いることがあります。難聴であることが耳鳴りの原因になっている場合は,補聴器をかけていただくことを勧めたり,また,補聴器とは別の「耳鳴りの治療器(シーメンス社製)」を使用していく治療も行っています。この外来では,耳鳴りの一般的な話や,患者さんの状況に合わせた耳鳴りの治療を行っています。

担当者 岸本真由子
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

腫瘍外来

主に頭頸部腫瘍患者さんの診察を行う外来で,当院で治療を受けられた頭頸部腫瘍患者さんの状態把握,あるいは病気の早期発見などに務めています。また一人一人の患者さんとしっかり時間をかけてお話をすることで,それぞれの患者さんの状態に合わせた最善の治療方針の決定を試みています。診断方法としては頭頸部領域の画像評価(MRI,CTなど)やPET-CT,喉頭ファイバーによる視診,あるいは分光画像処理機能を用いた頭頸部領域の観察や詳細な超音波検査などを積極的に用いています。

超音波検査

超音波検査

ファイバー検査

ファイバー検査

担当者 小川徹也,岡本啓希,犬養大輔
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

嗅覚外来

基準嗅覚検査

当外来では嗅覚障害のある患者さんに対し,それぞれの原因に基づき診断した上で,それにあった治療を行います。従来のステロイド点鼻治療から,近年効果的であると言われている漢方薬などを含めて治療を行っています。

担当者 高山仁美
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

診療・治療実績

患者数内訳

平成28年度
外来延患者数
34,122人
(一日平均140.4人)

手術件数(平成25年度)

鼓室形成術 115件
(うち乳突削開術併用 57件)
鼓膜形成術 38件
あぶみ骨手術 25件
顔面神経減荷術 8件
人工内耳埋め込み術 2件
耳瘻管摘出術 6件
内視鏡下鼻副鼻腔手術 125件
鼻中隔矯正術 79件
鼻甲介切除術 55件
(うち後鼻神経切断術併用 8件)
両口蓋扁桃摘出術 85件
アデノイド切除術 63件
鼓膜チューブ挿入術 41件
(全身麻酔下分のみ)
喉頭微細手術 37件
(うち悪性腫瘍 4件)
咽頭蓋嚢胞手術 6件
中咽頭腫瘍摘出術 2件
(うち悪性腫瘍 1件)
頸部郭清術 29件
甲状腺腫瘍摘出術 25件
(うち悪性腫瘍 8件)
唾液腺腫瘍手術 21件
(うち悪性腫瘍 1件)
舌腫瘍手術 8件

※すべての手術は掲載していません。主だった手術のみ掲載しています。

設備等

病床数は現在,41床(放射線科・麻酔科と合同)。主な設備としては,各種聴覚検査機器(聴力検査装置や耳鳴検査装置・聴性脳幹反応検査ABRなど)・赤外線フレンツェル眼振眼鏡・重心動揺計・電気眼振図検査装置・温度眼振検査装置・VEMP・CO レーザー・超音波検査装置・鼻咽腔/喉頭ファイバー(分光画像処理 FICE・NBI)・喉頭ストロボ検査装置など。

キーワード

耳鼻咽喉科疾患全般,臨床耳科,中耳炎,真珠腫,耳硬化症,顔面神経,めまい,平衡障害,難聴,耳鳴,いびき外来,無呼吸,アレルギー外来,補聴器外来,めまい外来,TRT,頭頚部腫瘍,頭頚部癌,免疫治療,嗅覚障害,嚥下,音声

関連リンク

連絡先

TEL
外線:0561-62-3311(代表)
内線:37200  45外来