就任のごあいさつ
医学部後援会長 髙栁 友子
日頃より、医学部後援会の活動にご理解とご尽力頂きましてありがとうございます。
医学部後援会は、皆様のご子息の学生生活を充実させ、医師国家試験に全員が合格し、良医として活躍してくれる日をめざして学業と生活ほか、あらゆる面からの支援を行なっております。
皆様からお預かりした会費は、クラブ活動や医大祭、卒業記念品・謝恩会等を支援する厚生協力費、学生の教科案内や卒試問題等の印刷やコピー協力、個人面談等の教育協力費、国試対策となる予備校の教材や模擬試験等についての国試対策費の 3 つの分野について使わせて頂いております。
私は、85生として愛知医科大学に入学、バスケットボール部に入ったもののいつの日からか幽霊部員、同期達と草野球チームにて多い時は月に10試合、よく遊び、よく学んだ学生生活を送りました。 4 年生の時に自ら見つけた短期留学プログラムで今のライフワークとなる介助犬や動物介在療法なる分野と出会い、夢に向かって一刻も早く卒業して医師力をつけることをめざすようになりました。「親の意志を継いでクリニックを継承する」と、当時の私には消極的に映っていた同期達は、同窓会で会えばみなが地域医療を支える素晴らしい良医として活躍していることが誇らしく思える昨今です。色々と苦しんだ学生生活ではありましたが、一生の友と恩師に出会い、同窓生として誇りを持って愛知医科大学の発展を心から願い、家族も自分も患者としてお世話になり、数年前からは年に一度はライフワークとなった介助犬や動物介在療法について、プロフェッショナリズムで学生に講義などを担当させて頂いております。
5 年生から国試対策委員長を務めた私は、医学生の親となり、医学部後援会の役員になって初めて、父兄後援会( 2 年前から医学部後援会に名称変更!)の予算が自分達の生活や過去問印刷、コピー機や卒業アルバム、謝恩会を支えていたことに全く認識がなかったことに愕然とした次第です。高額な予備校教材や模擬試験を活用するには、保護者の大きな貢献があることを、皆様からご子息にお伝え頂くことで、よりモティベーション高く、支援を活用して頂きたい、と願うところです。
本学の医学部後援会は活発な役員により、私学ならでは、大学の先生方との交流の機会が頻回にあります。保護者には同窓生も多く、同窓会(愛橘会)との交流もあり、数年前から医学部後援会としてより多く学生からの話を聞きたい、と、ヒアリングの機会を設ける取り組みも始めています。大学・学生・保護者が密に情報共有をし、学生の環境をより良くしていく取り組みをより強固に、よりオープンに展開していきたいと思っております。
女性が増えてきた医学界ですが、未だ男性社会だと感じることは多くありまして、医学部後援会役員会でもほとんどがパパ?!と驚きました。母親の視点を後援会活動に取り入れることは重要だと思っております。コロナ禍で、さぞや遠方の保護者はご子息がちゃんと生活出来てる?食べてる?大学行けてる??といったことがご心配だろうと思い、ここぞ医学部後援会の出番では?と思いました。ママたちにもより積極的に後援会に参加して発言して頂きたい、と願うところです。
保護者が願うところは、学生たちが皆、明るく元気に楽しく学業に励み、一生の友と恩師と出会い、クラブ活動を楽しみ、学生の時にしか出来ない経験を謳歌し、愛知医科大学に来てよかった、と思える学生生活を送って卒業を迎え、医師国家試験に合格して、医師としての実績を積んで社会貢献できている自分を実感できることです。保護者にしかできないこと、保護者で構成される後援会にしか出来ない役割をしっかり果たすべく、皆様の積極的なご参加とご意見を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。