愛知医科大学医学部後援会

就任のごあいさつ


医学部後援会長 富安 聡

盛夏の候 皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたび令和5年度愛知医科大学医学部後援会の会長を仰せつかりました。この1年間役員ともども、後援会の役割を十分に発揮できるよう邁進する所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

昨年、愛知医科大学は創立50周年を迎えました。11月3日には記念式典を名古屋観光ホテルにおいて挙行され各界からのご来賓を始め、学内外から460名の方々にご参加いただきました。

医学部父兄後援会も50周年を迎え、名称について「多様な家庭がある中、父兄はそぐわない」という意見が多数よせられ、会員全員の意向投票を踏まえ臨時総会で名称変更「医学部後援会」の承認を頂き、11月1日に改正されました。

ここで愛知医科大学の現状について簡単に説明させていただきます。大学では、平成18年度から新病院を中心としたキャンパス再整備が計画され、新病院を9年前に、またキャンパス再整備もすべて終了しました。また学生教育の施設面でも、従来は6年生にしか用意されていなかった国試対策のセミナー室を、医学部後援会から大学側にお願いして、5年生用セミナー室と特別講義室、また、4年生用セミナー室が本館7階に整備されています。

さらに創立50周年記念事業の一つにレストラン「オレンジ」の改修がされました。これまで食堂のみの使用となっていたものが15時~21時まで300席が自主学習の場として使用可能となり活用の幅が広がりました。

このような国試対策の充実を図る背景には近年の医師国家試験の難関化があります。本学は第117回医師国家試験で初めて、新卒受験者全員合格を達成しました。

私たち保護者といたしましては、この勉学環境の下で子供たちが6年間の健全で充実した学生生活をおくり、学業に取り組み、無事卒業して医師国家試験に合格し、これからの医学・医療を担う良き医学者としての第一歩を志高く踏み出してもらいたいと願うばかりです。

次いで、医学部後援会の具体的な事業を以下に紹介いたします。

当会の願うところは、会員の皆様の大切なご子息ご息女が、健やかに医学の道を学び、学友とともに質量とも十分な医師としての資質を身につけ、留年することなく無事に医師国家資格取得を援助することにあります。

第一に国家試験対策としての学力向上への協力・助成を行います。予備校講師による国試対策講義費用、予備校のネット講座費用、予備校主催の模擬試験受験費用などを助成しております。医師国家試験期間中には、試験前日からのホテル宿泊(2泊3日)と試験会場への送迎を行っています。試験期間中には受験生の体調不良に備え我々役員が待機し、必要であれば医療受診の手配などにも対応することが通例となっています。

第二に学生の教育に関する助成を行います。4学年生に行われる国家試験の前哨戦とも言えるCBTの対策講座費用の助成、学生が臨床実習で着用するSTUDENT DOCTOR実習衣の助成、学会発表を行う学生に対する交通宿泊費の一部を助成するなど実務的な援助を行っています。

第三に学生の学内行事等に関する助成を行います。クラブ活動費用の助成、医大祭費用の助成を行っています。卒業式当日の卒業生謝恩会は学生の企画により開催されますが,その費用は全額当会が負担しており、卒業アルバムは当会会員のご子息、ご息女に対して全員無料で配布され、後には貴重な学友・恩師の記念写真として欠かせないものとなっています。また、学生が日常的に使用するコピー機を医学部後援会事務室隣室に設置・契約し、試験対策などの資料作成の便宜を図っています。

次に、医学部後援会では互助会を組織しております。この互助会は学資負担者が死亡または高度の障害を受けた場合に学納金を代替納入いたします。この代替納入には返還義務はありません。現在まで20人以上の方がこの制度の恩恵を受けられております。

また、経済的な理由で学費負担が困難になった場合に無利子で学費を貸し付け、卒業後にご返済いただく制度も併せ設けてあります。詳しくは事務局までお問い合わせいただければと思います。

最後になりましたが、今後とも医学部後援会及び医学部互助会へのご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。