診療

diagnosis

  • HOME
  • 診療|チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist, CLS)

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist, CLS)

活動内容

愛知医科大学小児科では、2017年7月よりチャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist(CLS))が小児科外来(2階23番外来)、小児病棟(8階8A病棟)で活動しています。

お子さんにとって、病院は非日常の空間で、検査や手術、処置や治療では受け身になりがちです。

チャイルド・ライフ・スペシャリストは、様々な治癒的な関わりを通じて、お子さんが本来もつ力を引き出し、主体的に医療を受けられるように支援します。

またお子さんやご家族の気持ちに寄り添い、少しでも安心して医療を受けられるように他の医療スタッフと協働しながら支援します。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの活動についてご紹介します。

チャイルド・ライフ・プログラム

チャイルド・ライフ・プログラムは、北米で誕生し、1950年以降に病院を中心に始まり発展し、現在では、病院だけではなくコミュニティ(歯科、関係団体等)においてもチャイルド・ライフ・プログラムがあります。

日本では1999年に初めてチャイルド・ライフ・スペシャリストが活動を始めました。

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)

チャイルド・ライフ・スペシャリストは、医療チームの一員として医療におけるお子さんやご家族に心理社会的支援をする専門職です。

小児発達、遊び、ご家族支援等についての知識を修得すると共に、チャイルド・ライフ・スペシャリストによる監督の下、480時間以上の実習が必要で、関連する分野の学士号または修士号の取得が求められます。

卒業後、アメリカの職能団体の認定試験を受け資格を取得します。

当院でのチャイルド・ライフ・スペシャリストの活動
プレパレーション(検査や手術、処置や治療前の心の準備の支援)

検査や手術、処置や治療、入院生活はお子さんにとっては非日常で未経験なこと、お子さんの理解力を超えるものが多く存在します。

何も知らずにいることは余計な不安や恐怖心を募らせることに繋がり、医療者や病院に誤った理解を招く可能性があります。

年齢や発達に応じて、ぬいぐるみや写真、本物の医療器具を用いて、これからどんなことがあるのかを分かりやすくお伝えし、お子さんの心の準備をお手伝いします。

お子さんの疑問に答え、不安な気持ちに寄り添い、どのように対処するか一緒に考え、リハーサルします。こうした支援を通じて、お子さんのもつ力を引き出し、不安や恐怖心を軽減していきます。

当院においては、外来では採血や点滴の前にプレパレーションを行っています。

また、小児病棟に入院する際には、予定入院当日に入院生活プレパレーションを行い、病棟たんけんなどをしながら病棟環境への適応を促しています。

また、手術を控えているお子さんには、手術前後に起きることを「病院パスポート」を用いてお伝えしています。その他にも個々のお子さんのニーズに合わせて支援しております。

処置中の関わり

お子さんが主体的に検査や治療を乗り越えられるように支援します。プレパレーションでお子さんと相談した対処方法を用いて力を発揮できるように声かけをしたり、おもちゃや絵本などを用いて気を紛らわせながら処置に臨めるように環境を整えるお手伝いをします。

当院においては、主にチャイルド・ライフ・スペシャリストが小児外来にいる時間帯(午前)に看護師と一緒に行っています。

遊び/治癒的遊び

お子さんにとっての非日常である病院に、お子さんの日常である遊びを取り入れ、検査や手術前の緊張緩和や長い入院生活によるストレス緩和目的にお子さんの年齢や発達、ニーズに合わせて遊びを提供します。

それ以外にも医療環境における心理的ダメージを未然に防ぐ目的で「治癒的遊び」を提供します。感情表出を促したり自己肯定感を高めたり、ストレス発散などを目的に行います。また遊びを通じて、治療や検査などの理解を深めます。

中心静脈カテーテルを入れて治療した子どもが描いたキワニスドールの顔
メディカルプレイの様子(ぬいぐるみに注射をしている)
その他の支援

入院するお子さんだけでなく、ごきょうだいを含めたご家族の支援も行います。また、個々のニーズに合わせた支援も行います。ご相談ください。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの活動時間・場所

午前 外来 外来 病棟 休み 外来
午後 病棟 病棟 病棟 休み 病棟
TOPへ