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腱膜性眼瞼下垂症
眼瞼下垂症とは、まっすぐ見たときに、まぶたが垂れて瞳孔に覆いかぶさる状態です。老化やまぶたを腫らしたり、こすることを続けると、眼瞼挙筋腱膜は瞼板から外れたり伸びたりして、まぶたを上げるのに努力がいるようになり、やがて開きにくくなってしまいます。これが「腱膜性眼瞼下垂症」で、だれにでも起こり得ます。逆さまつげ、アトピー性皮膚炎、花粉症、コンタクトレンズを装用される方では、腱膜が瞼板から外れやすくなります。
努力してまぶたを開いているのが「代償期」、もはや努力しても開いていられないのが「非代償期」です。代償期では眼瞼挙筋・ミュラー筋・後頭前頭筋を努力して縮めるようにすることが、頭痛・肩こり・疲労の原因となります。大きな目をしているので診断は難しいのですが、二重の幅の拡大、上まぶたのくぼみ、舌の縁のギザギザ、猫背、眉毛の位置の上昇、額のしわ、三白眼などが特徴的です。非代償期になると診断は容易で、まぶたが瞳孔にかぶさるので、いつも顎を上げて見るようになります。
腱膜手術
眼窩隔膜を瞼板に縫合する「腱膜手術」を行うと、代償期の人では意識も努力もせずにまぶたが上がるようになり、頭痛・肩こり・疲労感が改善します。非代償期の人ではまぶたが瞳孔の上まで上がるようになります。
手術は局所麻酔で行います。手術の傷跡が重瞼線に一致するように切開します。たるみがある場合には皮膚を切除します。手術は約1時間で終了します。
手術後の注意
手術後はできるだけ安静にし、上まぶたを冷やしてください。患部を圧迫したり、こすったりしないでください。指示にしたがって、抗生剤と鎮痛剤を内服して下さい。
手術後2日目から、シャワーや洗面やシャンプーなどでまぶたを濡らしてもかまいません。石鹸を使用する洗面も構いませんが、目にしみないよう注意してください。抜糸は手術7日後に行います。まぶたの化粧は抜糸がすんでからにしてください。
外見が気になる場合はサングラスを使用してみてください。患部の赤みがあるうちは、直射日光を避けてください。コンタクトレンズの使用は、まぶたの腫れがひくまで1カ月間控えるほうがよいでしょう。
術後経過
皮下出血やまぶたの腫れは時間の経過とともに軽減します。まぶたが閉じにくかったり、物が二重に見えたりすることがありますが、徐々に治っていきます。ただし、症状が強い場合は、医師に相談してください。
頭痛、肩こりなどの症状の変化には個人差があります。手術だけで軽減するのではなく、今まで努力して眼を開けようとしていた(眉をあげたり顎をあげたり強く咬んだりするなどの)くせを治すことも大切です。
合併症
開瞼量の左右差・重瞼ラインの左右差。目立つものは術後3ヶ月以降に修正術を行います。
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