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青アザのレーザー治療

  •  正常な皮膚では、メラニンは表皮にしか存在しませんが、皮膚の比較的深い部分(真皮)にメラニン産生細胞が増殖して存在することによって、皮膚の色が異常になるのが青あざです。真皮の比較的浅い部分にメラニン色素がある場合は茶色く見えることもあります。青あざには太田母斑、蒙古斑などがあります。
     太田母斑は詩人で小説家でもある木下杢太郎(本名:太田正雄)が報告したものです。顔、とくにまぶたやほほ、こめかみなど顔の片側(まれに両側)に、生後間もなくあるいは思春期に現れるもので、東洋人の女性に多くみられます。中年以降になって現れたのでしみと思われていたものや、そばかすと思われていたものが、実は太田母斑であったということもあります。正常な皮膚との境界ははっきりせず、色は、青いもの以外に褐色や茶色のものもあります。盛り上がることはありません。
     赤ちゃんのお尻の青いあざとしてよく知られる蒙古斑は、10歳くらいまでに消失しますが、お尻以外に現れた異所性蒙古斑はなかなか消えません。 

     Qスイッチ・ルビーレーザーはメラニン色素によく吸収される694 nmの波長の光を約1億分の1秒という超短時間に照射するものです。このレーザーを照射してメラニンを持つ細胞を選択的に破壊します。

            

     あざの皮膚には、メラニンが異常に多く存在する細胞があります。あざにレーザーをあてると、メラニンにレーザー光が吸収されて熱を持ち、細胞が破壊されます。その時、色素を持たない細胞には影響はありません。
     皮膚の浅い部分にあった色素はかさぶたとなって取れます。深い部分の色素はマクロファージに取り込まれ、リンパ管や血管に運ばれ、体外に排出されます。
     破壊された色素が運び去られると、あざが消えます。 

     レーザーを照射した直後、皮膚は白くなりますが、15~30分後には白色は消えて、かわってじんましんのように赤く腫れます。この腫れは翌日には消失し、数日以内にかさぶたができます。入浴やシャワーの制限はありませんが、かさぶたがあるうちは、かさぶたを取ったり、こすったりしないことが大切です。1日1回軟膏を塗ってください。
     7~10日経つと、かさぶたをきれいにはがすことができます。かさぶたがはがれた翌日から化粧できます。日焼け止めクリームなどでを使用して、できるだけ紫外線を避けるよう注意してください。
     かさぶたが取れた後、照射部が茶色くなることがあります。これはレーザーの刺激によって起こる炎症後色素沈着です。数カ月経てば薄くなります。

                



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