臨床検査科

臨床検査は大きく二つに分かれます。一つは血液や尿、便などの材料を検査する検体検査と、もう一つは心電図、肺機能、脳波など患者さんの体を直接検査する生理機能検査です。 いずれの検査も国家資格を持つ臨床検査技師が実施します。検査の結果は担当医師に報告され、病気の診断や治療に役立ちます。
臨床検査科ではよりよい医療を提供する手助けができるよう、正確で迅速な検査情報の提供を心がけています。

検体検査

検体検査は尿、便、血液などから排出または採取された材料を用いて検査します。
尿の検査は、尿中に含まれる蛋白や糖、血液成分やその量などを調べます。血液の検査は、血球成分(白血球、赤血球、血小板)の数や形態、機能を調べることや、血清(血液を凝固させて遠心分離した上澄み)中の酵素や脂質、糖質、ホルモンなどの量を測定し、体調の変化や臓器の異常を調べる検査です。

各種検査と検査室到着後に要する時間(目安)

生化学検査 血液中の蛋白質,糖質,脂質,各種酵素,金属,電解質などを測定し,肝機能や腎機能そして炎症の度合いなどを調べます。
所要時間: 約45分
血液検査 赤血球数,白血球数,血小板数,ヘモグロビンなどを測定し,貧血や炎症,血液疾患がないか調べます。
所要時間: 約10分(CBC)
一般検査 尿で腎機能障害や尿路系疾患などを調べます。便で下部消化管の僅かな出血を検出することは,大腸がんの早期発見につながります。
所要時間: 約20分(尿・便定性)
迅速キット検査 インフルエンザ,A群溶連菌,尿中肺炎球菌,尿中レジオネラ,BNP,PCT,トロポニンT,妊娠反応について,各種の迅速キットを用いて検査をおこなっています。
所要時間: 約15~45分

生理機能検査

生理機能検査は、患者さんの心臓や脳、神経などの働きや肺・期間などの状態を波形として表し、確認する検査です。当検査室では、これらの検査を安心して受けていただけるよう、負荷心電図検査時のマスター台に手すりを設置するなど、安全性に配慮しています。

各種検査の特徴と検査に要する時間(目安)

心電図検査 心臓から発生している微弱な電気信号を心電計で増幅し記録する検査で,心拍数やリズム,心筋の状態を調べます。不整脈,狭心症,心筋梗塞などの診断に役立ちます。
所要時間:約10分
負荷心電図検査 階段の昇降運動をした後,心電図を記録します。運動による負荷を加えることで,安静時には発見しにくい心筋虚血や不整脈などを調べる検査です。
所要時間:約15分
ホルター心電図検査 携帯型の心電計を一日中(24時間)装着し,日常生活における心電図変化(心拍数,不整脈の出現頻度等)を調べます。
所要時間:約20分
肺機能検査 深呼吸を長くしたり,勢いよく息を吐き出すなど様々な呼吸法で検査をおこない,肺や気管の状態を調べます。呼吸法によっては苦しいと感じられる検査もあり,最小限の回数で検査を終えるため,患者さんの協力が必要となる場合があります。
所要時間:約10~40分
血圧脈波検査(ABI/CAVI) 動脈硬化(血管のつまりや硬さ)の程度を調べます。ベッドに寝ていただき,両腕と両足の4ヶ所の血圧を測定します。
所要時間:約20分
脳波検査 脳から出る微弱な電気信号(脳波)の変化により,脳の活動状態を調べる検査です。頭にコ-ドを20本程度装着しますが,電気刺激などの痛みは一切なく,うたた寝ができる環境下でおこなわれます。検査終了後,洗髪をしていただきます。
所要時間:約60分
簡易神経伝導検査 糖尿病神経障害を調べるために両足の足首~ふくらはぎで検査をします。電気による刺激があります。
所要時間:約15分

簡易神経伝導検査

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査

自宅で簡単に検査が実施できます。(センサーなど装着していただきます。)
睡眠時無呼吸症候群が強く疑われた場合、愛知医科大学睡眠医療センターで精密検査をうけることも可能です。

精度保証施設認証

当施設は、「標準化され且つ精度が保証されていると評価できる精度保証施設」として、日本臨床衛生検査技師会から認証されています。 (認証番号20-0206号)