カリキュラム

教育目標

本学医学部は,ヒューマニズムに徹し,医学・医療の社会的使命を進んで果たす医師を養成することを教育目標としています。現代社会は,医学の研究に豊かな思考力と創造性を発揮し,常に医学の進歩に対応しつつ,最新の知識,技能および態度を身につけることのできる医師又は医学者を求めています。本学医学部では,これらの要請に的確に対応するため,3つの教育目標を掲げています。

  1. 将来の医学・医療の様々な分野に共通して必要な基本的知識,技能,態度を身につけ,生涯にわたる学修の基礎をつくります。
  2. 自主性・創造性を身につけ,問題解決能力を高めます。そして,医学の進歩と,医療をめぐる社会情勢の変化に対応できる能力を涵養します。
  3. 医療を予防・診断・治療から社会復帰までの包括的なものとして捉え,自然科学のみならず,その背景にある心理的・社会的諸問題をも含めて総合的に対応できる能力を涵養します。

カリキュラムの特徴

本学医学部は,時代の要請に即した授業科目を取り入れ,6年間の一貫教育としてカリキュラムを編成しています。また,単位制を基本にカリキュラム編成していることが,大きな特徴となっています。

低学年においては,一部の授業科目で少人数教育を取り入れて教員と学生との全人的接触を図っています。このことは,学生のコミュニケーション能力や問題解決能力を高めるとともに,自主性を伸ばすことにつながっています。

医学部では講義や実験をとおして,基礎医学から臨床医学まで幅広い分野にわたって知識を身に付けることが求められます。将来医師として活躍するためには,知識だけではなく,実習を通して医療従事者としての責任ある態度や価値観を身に付けることが大切です。

このため,1学年次では本学大学病院での早期体験実習(シミュレーション実習,看護体験実習,臨床科見学実習),2学年次では心身障害者施設等での実習,3学年次では老人保健施設等での実習,4学年次では学外医療機関での地域医療早期体験実習を取り入れております。

また,1学年次において専門科目の解剖学,生理学,生化学を開講しています。このことは,医学生としての自覚と学習意欲を早い時期から高めることにつながっています。

モデル・コア・カリキュラムに対応した教育カリキュラムとなっており,臨床医学系科目では統合型の講義が行われています。

臨床実習では,近隣の医療機関の協力を得て,診療参加型のクリニカル・クラークシップも取り入れています。

新入生ガイダンス・合宿研修

入学式が終わるとすぐに新入生全員参加によるガイダンス及び合宿研修を行っています。本学で学ぶための基礎知識や6年間の学生生活へのイントロダクションとなるガイダンスでは,医学の現状や医師を目指すにあたっての心構えなどに関する話の他,1年次のカリキュラム,6年間のカリキュラム,窓口での手続き,学生生活,国際交流,防犯講習,学生相談室に関する説明があります。また,合宿研修では,教員からのメッセージ,先輩からのメッセージの他,コミュニケーション能力を高めるロールプレイを行い,新しい仲間たちとの交流を深める機会としています。

早期体験実習

1学年次に早期体験実習として,シミュレーション実習,看護体験実習,臨床科見学実習を行います。

シミュレーション実習は,5月に本学シミュレーションセンターで行い,グループ学習を中心に,コミュニケーションやチーム活動,能動的学習の意義,基礎を理解し身につけることを目的としています。また,看護体験実習の際に診療の補助業務を安全に実施できるよう,事前学習も行います。
看護体験実習は,7月に本学大学病院で行い,医療の実際を体験し学習します。入院患者さんの生活や心理に対する理解を深め,医師・看護師を始めとする医療スタッフや病院各部門の役割を知ることによって医学生としての自覚を身につけ,学習に対する目的意識と思いやりの心を育てることが,この実習の目的です。学生は,看護師とペアを組み,ベッドメーキングや食事の援助,洗髪など,患者さんに対する看護業務を体験します。
臨床科見学実習は,9月に本学大学病院で行い,臨床科,臨床医師の指導の下に医療の連携と協力への理解を深め,さらに患者さんへの対応,診断・検査等を医学生として初めて体験します。早期に医師としての思考,人間性,倫理観を身につける契機とします。

学外体験実習

良き医師となるための基礎づくりとして,県内各施設の協力を得て「学外体験実習」を行っています。2学年次には心身障害者施設で,3学年次には老人保健施設で介護を体験します。この体験により,医学を学ぶ心構えを身につけると共に,医療は医師のみによって行われるのではなく,さまざまな職種に支えられていることを,身をもって体験します。

総合医学

「総合医学」は,医師国家試験に対する知識の整理を目的として行います。伝統的な授業科目によって構成された卒前教育に加えて,新しい時代の要請に応えるために授業科目に拘束されない総合的な知識の修得をめざします。

コンピテンス,コンピテンシー