1 指導医(H30.6.1現在)
(1)研修教育指導責任者
高安正和(教授,部長,副院長)
(2)卒後臨床研修センター教員
丹羽愛知(助教)
(3)厚生労働省監督・臨床研修指導医養成講習会受講者数
5名
(4)指導医数/臨床経験7年以上の医師数 ※(1)~(3)を含む人数
6名
2 一般目標(GIO)
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脳神経外科疾患の特殊性(生命予後に直結する危険性や緊急性など)を理解し、状況に応じた適切な救急対応と判断力を身につける。 |
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主要疾患(脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍、脊髄脊椎疾患など)に対する症状や重症度の評価を習得し、手術適応を含めた治療方針を判断する。 |
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脳神経外科手術の基本手技を習得する。 |
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一般臨床医として脳神経外科専門医へのコンサルトが必要なシチュエーションを理解する。 |
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チーム医療のなかでの脳神経外科医の役割を理解する。 |
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医療プレゼンテーションの技能を身につけ、またカンファレンスなどで積極的に自分の意見が言える。 |
3 個別行動目標(SBOs)
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救急疾患(脳卒中、頭部外傷など)での患者の意識状態、バイタル所見、神経症状などが正確に評価できる。 |
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緊急性のある患者(脳圧亢進を伴う頭蓋内血腫、急性期脳梗塞など)に対し迅速に治療法が判断できる。 |
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急変患者に対し適切な対応(原因推察と初期対応)ができる。 |
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脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍、脊椎脊髄疾患などの主要疾患につき患者の診察により症状が把握でき、検査所見を理解できる。 |
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上記の所見から病態・重症度をアセスメントし治療法の選択肢が挙げられ、個々の症例に適した治療法を選択できる。 |
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主要脳神経外科手術(開頭血腫除去術、開頭クリッピング術、脳腫瘍摘出術、各種脊椎脊髄手術など)の手術手技を理解している。 |
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穿頭術が行える。 |
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開頭手術の手順を把握している。 |
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マイクロサージャリーの助手ができる。 |
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脳血管撮影の手順を把握している。 |
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脳神経外科手術の合併症につき知識がある。 |
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神経内科、リハビリテーション科、ケースワーカーなどと円滑に連携できる。 |
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外来・病棟看護師や医療事務と円滑にコミュニケーションがとれる。 |
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院外の各種施設と必要な連絡ができ、社会的に正しい対応ができる。 |
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患者およびその家族と信頼関係が構築できる。 |
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患者およびその家族にわかりやすく必要な説明ができる。 |
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担当症例につき症例カンファレンスでプレゼンテーションできる。 |
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カンファレンスで自分の意見が言える。 |
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教授廻診で受け持ち症例のレポートができる。 |
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自己評価 5:十分満足にできた、4:十分にできた、3:実行できた、2:不十分にしかできなかった、 1:全くできなかった
4 方略(LS)
・ | チーム医療の一員として症例を担当し、入院から退院まで一連の診療に参加する。 |
・ | 手術では、穿頭術は術者で、開頭手術は主に助手として、マイクロサージャリ-では助手を担当する。 |
・ | 脳血管撮影、脳血管内治療では助手を担当する。 |
・ | 病棟での処置(腰椎穿刺、特殊な創処置、CVルート確保など)は受け持ち患者以外でも積極的に参加する。 |
・ | 担当症例につき術前評価・術後評価をおこない、検査計画などを指導医と検討する。 |
・ | 担当症例はカルテ記載をおこない、指導医のフィードバックを受ける。 |
・ | 指導医に頻繁に報告、連絡、相談し情報の共有に努める。 |
・ | 他職種カンファレンスや合同カンファレンスに積極的に参加する。 |
・ | 看護師との患者情報の共有のためコミュニケーションを頻繁にとる。 |
・ | 緊急症例には積極的に初期対応から参加して症例を担当する(無理な負担とならないよう計画的に)。 |
・ | 担当症例はカンファレンスでプレゼンテーションをおこなう。 |
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症例の位置づけ(典型例・非典型例、あるいは個々の症例の特徴)を常に考察し、カンファレンスなどでのプレゼンテーションに盛り込み、必要に応じて文献から情報を得る。 |
・ | カンファレンスでは積極的に自分の意見を発言する。 |
5 評価(EV)
・ 自己評価を行うとともに、指導医評価を受ける。
・ 指導医は、研修期間中の目標達成状況を把握し、研修医の評価をプログラム責任者に報告する。
6 週間スケジュール(モデルケ-ス)
7:30~8:30 | 8:30~12:00 | 13:00~17:00 | 17:00~ | |
月 | 症例検討会、脳卒中カンファレンス | 手術 | 手術 | |
火 | 病棟回診 | 病棟回診 | ||
水 | 脊椎脊髄カンファレンス (1回/月) |
手術 | 手術、血管内治療 | |
木 | 病棟回診 | 病棟回診、脳血管撮影 | ||
金 | 7:00~ 抄読会、症例検討会 | 手術、病棟回診 | 病棟回診、脳血管撮影 |