愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター

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初期臨床研修医募集

内分泌・代謝内科

プログラムの特徴

内分泌・代謝疾患は、一般診療の場で常に遭遇する病態であり、さらに遺伝性や他科の専門的疾患にも広く合併することで知られています。  人の体内で分泌されるホルモンは100種類以上ありますが、その量はごくわずかです。しかし分泌不全や過剰は重大な影響を体に及ぼすため、治療は患者の内外に劇的な変化をもたらします。 私達、内分泌代謝内科の医師は、診療に機器も器具も体力も必要としません。ホルモンが起こす生理的事象に対する理解、繊細な観察力、柔軟な想像力が求められます。  内分泌専門医代謝専門医の数は全国で2101名のみ、日本内科学会のサブスペシャリティー領域の中で突出した最小数の専門領域です。一方、甲状腺疾患を例にとれば、バセドウ病は100人に1人、橋本病や結節性病変は5〜10人に1人と非常に高頻度です。  実際の臨床におけるホルモンのコントロールは非常に繊細であり、その診断はしばしば極めて高い専門性を要しますが、全ての患者さんに専門医による診療を供給すること は不可能です。
当科の研修は、研修医の皆さんが内分泌代謝学の面白さを再発見し、取得した診療技術を準・専門医として日常診療に生かし、社会貢献ができる医師に成長する過程で内分泌代謝専門医を目指す事を、基本的指針としています。

アピールポイント

第一に、当科は日本内分泌学会の認定教育施設であり、内分泌・代謝疾患の症例数と種類が非常に豊富です。下垂体機能低下症の患者数は全国4位、東海北陸・近畿中国・四国エリアにおいて1位、現在の患者数は平成22年の10倍に増加しています。  多くの基幹・教育病院の内分泌代謝内科が診る、主な患者さんは糖尿病です。糖尿病患者さんはとても数が多く、診療に甚大な人手と時間を要するため、高度な専門性を要する内分泌代謝の診療能力を、傍らで維持する事は困難です。内分泌・代謝内科は、専門性に特化した診療が必要な患者さん達の受け皿として期待されています。
第二に、当科のスタッフは内分泌代謝専門医資格に加え、総合内科専門医・腎臓専門医・臨床遺伝専門医・臨床検査専門医・糖尿病専門医・甲状腺専門医・骨粗鬆症認定医等の専門医資格を有しています。内分泌代謝疾患は多様な合併症を生じ、逆にまたあらゆる内科疾患は、内分泌代謝異常を生じます。全ての内分泌代謝疾患のニーズに応えられるべく、様々な専門分野の視点から病態を捉え、より的確な診断のもと、特殊な治療を行える環境を維持しています。
第三に、当院は難病医療拠点病院です。内分泌疾患の検査や治療の多くは非常に高額であり、患者さんの治療継続には、医療費の公費負担(特定疾患の認定)が不可欠です。認定のハードルは高く、難病承認されるためには精密な検査による正確な診断根拠が必要です。間脳下垂体疾患を始めとする種々の指定難病(内分泌代謝領域)に対する当科の高い診療実績が、より多くの患者さんの信頼に繋がり、結果、皆さんがより研鑽を積むことができる環境を作っています。 

 具体的な研修内容

① 間脳下垂体疾患:下垂体前葉機能低下症、中枢性尿崩症、中枢性肥満症、巨人症、先端巨大症、Cushing病、思春期遅発症、低ゴナドトロピン性男性性腺機能低下症、視床下部または下垂体性無月経、女性化乳房、神経性食欲不振症等。  この原因疾患として、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、Rathke嚢胞、empty sella、リンパ球性下垂体炎等。
② 甲状腺疾患:甲状腺機能亢進症・低下症、結節性甲状腺腫等。この原因疾患として、自己免疫性甲状腺炎(バセドウ病・無痛性甲状腺炎・橋本病急性増悪等)、亜急性甲状腺炎、Plummer病、AG、甲状腺腫瘍(腺腫・癌)等。
③ 副甲状腺およびCa代謝疾患:副甲状腺機能亢進症・低下症、副甲状腺形態異常および占拠性病変、骨粗鬆症、骨形成異常症等。この原因疾患として、原発性、自己免疫性副甲状腺機能低下症、偽性または偽性偽性副甲状腺機能低下症、神経線維腫症1型、骨軟化症、副甲状腺過形成、腺腫、癌等。
④ 副腎疾患:副腎機能亢進症および低下症、副腎形態異常および占拠性病変等。この原因疾患として、原発性アルドステロン症、Cushing症候群、褐色細胞腫、AIMAH、副腎腫瘍(非機能性・腺腫・皮質癌)等。
⑤ 性腺疾患:原発性精巣機能異常。この原因疾患としてKlinefelter症候群、治療による続発性等。
⑥ 遺伝子疾患:染色体異常症、点変異、エピジェネティクス異常を原因とする、21trisomy、Turner症候群、多発性内分泌腫瘍症、家族性高コレステロール血症、Kallmann症候群、Prader-Willi症候群等。
⑦ 高血圧症、糖代謝異常症、脂質代謝異常症:二次性高血圧症(内分泌性および腎性)、1型およびその他の特定の機序や疾患による糖尿病、二次性高脂血症における、鑑別診断と治療能力の取得に重点をおく。  内分泌・代謝内科の患者さんの多くは、評価のため入院精査を必要とし、診断と治療法が決定された後は、通常、外来でフォローアップを受けます。研修医は病棟と外来診療を担当する他、研究会・学会での発表を通したキャリア作り、また当科の特色である臨床遺伝研修指導医による「臨床遺伝専門医」取得の研修を希望する事ができます。

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