苺状血管腫の治療

苺状血管腫には自然消退するものもありますが、完全に消退することは少なく、大部分は消退後に変形、しわ、皮膚萎縮などの後遺症が残ります。各種レーザーによる早期治療は、2歳頃までに自然消退を促進し、これらの後遺症を予防し、早期に完全消退に導きます。

 

治療法

 表面の血管腫には血管病変用の色素レーザー(KTPレーザー)を用います。苺状血管腫での完全な消退を得るためには、3ヶ月ごとに5〜6回の治療は必要となります。特に増殖期(大体6ヶ月頃まで)の血管腫表面は脆弱なため、過剰に照射すると潰瘍を生じて瘢痕化する可能性があるため慎重に行います。

 腫瘤型苺状血管腫では表面の色調は軽快しても皮下血腫には無効で、腫瘤が残ることがあります。この皮下腫瘍を縮小するためには、全身麻酔下に光ファイバーを腫瘍内に刺入してレーザーを行います。(YAGレーザーの腫瘍内照射法)この方法は数回の色素レーザー治療で表面の血管腫がやや消退して安定したところで開始しないと、血管腫が自潰して皮膚潰瘍を生じることがあります。

 

治療の実際

 治療を行う部位に麻酔のテープを1時間以上貼ってから、レーザーを照射します。照射した部分には、かさぶたができます。かさぶたがあるうちは、かさぶたを取ったり、こすったりしないことが大切です。1日2回洗顔後に軟膏を塗ってください。710日後にはかさぶたが取れます。その後は紫外線を避けるようにしてください。