検査相談コーナー(血液・尿検査)

よくあるご質問

心電図検査では何がわかりますか?

心電図は不整脈・狭心症・心筋梗塞などの診断に有用です。

狭心症・心筋梗塞

狭心症も心筋梗塞も共に心臓の冠動脈の狭窄が原因で起こります。
冠動脈は心臓の筋肉(心筋)へ血液を送っていますが,コレステロールなどの不要物質が血管内に溜まると血液の流れが悪くなり心臓が一時的に酸素不足になることがあります。この状態が狭心症です。更に,不要物質の一部が血管内に詰まってしまうと,その先へ血液が流れなくなり心臓の筋肉(心筋)が死んでしまいます。この状態が心筋梗塞です。いずれの場合も胸部を中心に異常を自覚します。狭心症は心筋梗塞の前段階といえます。

不整脈

心臓は規則正しく24時間働き続けています。この規則性が崩れ,脈拍が速くなったり遅くなったりとリズムが不規則になった場合を不整脈といいます。その中には命にかかわる危険な不整脈と,心配のいらない不整脈があります。

よく見られる不整脈の心電図

心室性期外収縮

矢印の波形のみ形が違います。心室に原因がある不整脈で健常人でも見られることがあります。

心房細動

脈拍が不規則になっています。矢印のような細かい波形が見られます。

上室性頻拍

心拍数は1分間に232回で異常に速くなっています。(正常は100回以下)このように脈が突然速くなり,1分間に150~200回にもなると息苦しさを感じることもあります。