臨床研究支援部門

医学研究の統計セミナー風景

医学研究の統計セミナー風景

愛知医科大学から新しく発信されるエビデンス創出のために,臨床研究支援センター臨床研究支援部門では,平成27年4月に生物統計相談窓口を開設し,院内の医学研究の支援を行っています。また,医学研究の統計セミナーを月1回行い,継続的な院内の人材育成に寄与しています。外部獲得資金に基づくプロジェクトのデータセンター業務も行い,当院の医学研究に係る包括的な研究支援部門として,愛知医科大学病院の医学研究の活性化に寄与します。

ごあいさつ

准教授 大橋渉

准教授  大橋 渉

臨床研究支援部門のホームページをご覧いただきありがとうございます。臨床研究支援部門は立ち上げから4年が経過しました。生物統計家として、初代の室谷健太准教授より業務を引き継ぎ、統計相談と統計セミナーを中心に活動を続けています。企業での勤務経験を活かし、今後とも,愛知医科大学の医学研究にハード・ソフトの両面から支援して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

業務案内

生物統計相談窓口(学内専用)

愛知医科大学で行われている医学研究に係る研究相談を行っております。
研究相談の例としては下記などが対象です。

  • 統計解析相談
  • 投稿論文レビュー対応相談
  • プロトコル開発支援
  • 症例数設計

医学研究の統計セミナー

データセンター

外部獲得資金に基づく臨床研究のデータマネージメントおよび統計解析業務を担当しています。

医学研究の統計セミナー(旧臨床研究セミナー)

次回セミナー開催日

平成31年3月12日(火)18:00から  本館303講義室にて

第41回 医学研究の統計セミナー

平成31年2月27日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
時間の長さが評価項目になる場合の解析方法について、5年生存率の確認などに用いるカプラン・マイヤー曲線の見方、生存時間の推定方法、治療法別の生存期間の差を見るためのlog-rank検定等について解説しました。

第40回 医学研究の統計セミナー

平成31年1月15日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
前回に続いて回帰分析の一種である、ロジスティック回帰分析について講義を行いました。あり/なし・生存/死亡など目的変数が2値である場合の予測方法について、実際の使用例を交えながら解説しました。

第39回 医学研究の統計セミナー

平成30年11月28日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
前回の「相関」に続いて、xの値からyの値を予測するy=f(x)と、yに影響を与えているxの要因分析を行うための手法「回帰分析」(xが1つの単回帰、2つ以上の重回帰分析)について、前半は基本、後半は論文における使用事例を交えながら解説しました。

第38回 医学研究の統計セミナー

平成30年10月31日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
2つの数値の関連を示す「相関」について、相関係数の解釈や付随する検定の意味、相関を利用する場面、相関関係と因果関係の違いについて、主に論文の事例を通じて解説しました。

第37回 医学研究の統計セミナー

平成30年9月26日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
3つ以上の群を比較する場合に用いられる方法のうち、頻度が高い3つの解析手法について、特に単純で使用頻度が高いBonferroni法(検定回数で有意水準を分け合う)を中心に解説しました。
その他に、有意水準を分け合わないで全ての群を総当たりで比較するTukey-Kramer法と、対象群とその他全てを比較するDunnett法について解説しました。

第36回 医学研究の統計セミナー

平成30年8月22日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
ノンパラメトリック検定について、論文の事例を交えながら解説させて頂きました。
前向き/後ろ向き研究における実際の論文への適用例から、好ましくない用い方まで、三嶋教授による臨床的背景の解説を交えながらの講義となりました。

第35回 医学研究の統計セミナー

平成30年7月18日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
今回はデータを収集し、解析用にデータセットを作成するところから、統計解析の結果が届くまでの手順について、解析結果の確認方法、ちょっとしたデータ入力のコツ、欠損値、外れ値への対応方法などを含めて解説しました。

第34回 医学研究の統計セミナー

平成30年6月27日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
今回は医学研究に不可欠な「p値」についてのアメリカ統計学会の提言、「非常に重要だが、誤解や誤用がまかり通っている」に基づいて解説しました。p値の概念や求め方、持つ意味、p値そのものだけではなく、求められた背景も重要であるという内容でした。

第33回 医学研究の統計セミナー

平成30年5月23日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
医学研究=統計的検定と思われている方が多いのですが、あえてそのイメージを払拭すべく、研究において最も重要な デザインについてお話させて頂きました。医学研究における統計的検定への偏重は、ある意味「刷り込まれたイメージ」であるということを、デザインの重要性を通じて説明させて頂きました。

第32回 医学研究の統計セミナー

平成30年4月25日(水)
【講師】 臨床研究支援センター 大橋 渉准教授
4月に着任しました大橋です。
医学研究に必要な統計学のセンスとは何だろう?
初回なので、理解しているようで実は勘違いしているかもしれないこと、簡単なようで見落としがちなサンプル数や95%信頼区間について、広く浅く話をしました。
新たな気持ちでがんばりますので、皆様よろしくお願いいたします。

過去のセミナー開催について

2015年度業績

2015年度業績

2015年業績(一部) 室谷健太

Murotani K, Hirakawa A, Aoyama Y, Yanagawa T
Follow-up Design for Comparing Two Binary Diagnostic Tests
Austin Biometrics and Biostatistics
2015; 2(2); 1016

Murotani K, Zhou B, Kaneda H, Nakatani E, Kojima S, Nagai Y, Fukushima M.
Survival of Centenarian in Japan.
J Biosoc Sci.
2015 Nov;47(6):707-17. doi: 10.1017/S0021932014000388.

Kanda M, Murotani K, Kobayashi D, Tanaka C, Yamada S, Fujii T, Nakayama G,
Sugimoto H, Koike M, Fujiwara M, Kodera Y
Postoperative adjuvant chemotherapy with S-1 alters recurrence patterns and
prognostic factors among patients with stage II/III gastric cancer: A propensity
score matching analysis
Surgery.
2015 Dec;158(6):1573-80. doi: 10.1016/j.surg.2015.05.017.

Emura T and Murotani K
An algorithm for estimating survival under a copula-based dependent truncation model.
TEST.
2015; 24(4): 734-751 DOI: 10.1007/s11749-015-0432-8

Funahashi Y, Murotani K, Yoshino Y, Sassa N, Ishida S, Gotoh M
The renal tumor morphological characteristics that affect surgical planning for
laparoscopic or open partial nephrectomy.
Nagoya J Med Sci.
2015 Feb;77(1-2):229-35.

Emura T, Nakatochi M, Murotani K, Rondeau V
A joint frailty-copula model between tumour progression and death for meta-analysis.
Stat Methods Med Res.
2015 Sep 18. pii: 0962280215604510. [Epub ahead of print]

Fujii T, Nakao A, Murotani K, Okamura Y, Ishigure K, Hatsuno T, Sakai M, Yamada S,
Kanda M, Sugimoto H, Nomoto S, Takeda S, Morita S, Kodera Y
Influence of Food Intake on the Healing Process of Postoperative Pancreatic Fistula
After Pancreatoduodenectomy: A Multi-institutional Randomized Controlled Trial.
Ann Surg Oncol.
2015 Nov;22(12):3905-12. doi: 10.1245/s10434-015-4496-1.

Yabe D, Kuwata H, Kaneko M, Nishikino R, Murotani K, Kurose T, Seino Y.
Use of the Japanese health insurance claims database to assess the risk of acute
pancreatitis in patients with diabetes: Comparison of DPP-4 inhibitors with other
oral anti-diabetic drugs.
Diabetes, Obesity and Metabolism.
2015 17(4); 430-434.

Yabe D, Kuroe A, Watanabe K, Iwasaki M, Hamasaki A, Hamamoto Y, Harada N,
Yamane S, Lee S, Murotani K, Deacon C.F, Holst J.J, Hirano T, Inagaki N, Kurose
T, Seino Y.
Early phase glucagon and insulin secretory abnormalities, but not incretin secretion,
are similarly responsible for hyperglycemia after ingestion of nutrients.
J Diabetes Complications.
2015 Apr;29(3):413-21. doi: 10.1016/j.jdiacomp.2014.12.010.

Usui R, Yabe D, Kuwata H, Murotani K, Kurose T, Seino Y
Retrospective analysis of safety and efficacy of liraglutide monotherapy and
sulfonylurea-combination therapy in Japanese type 2 diabetes: Association of
remaining β-cell function and achievement of HbA1c target one year after
initiation.
J Diabetes Complications.
2015 Nov-Dec;29(8):1203-10. doi: 10.1016/j.jdiacomp.2015.07.020.

Miyaoka T, Furuya M, Horiguchi J, Wake R, Hashioka S, Tohyama M, Mori N, Minabe Y,
Iyo M, Ueno S, Ezoe S, Murotani K, Hoshino S, Seno H.
Efficacy and safety of yokukansan in treatment-resistant schizophrenia: a randomized,
double-blind, placebo-controlled trial (a Positive and Negative Syndrome Scale,
five-factor analysis)
Psychopharmacology (Berl).
2015 Jan;232(1):155-64. doi: 10.1007/s00213-014-3645-8.



室谷健太 業績(論文) 2015年発行されたものに限る(PDF:116 KB)

キーワード

臨床研究支援センター,治験,製造販売後臨床試験

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