感染制御部

感染制御部は,2007年8月に設置され,2008年4月から専属の教員2名で業務に携わっています。診療支援,卒前・卒後教育,研究を3本柱とした活動を行っています。診療では,院内のInfection Control Team(ICT)メンバ-である薬剤師,看護師,臨床検査技師などと協力し,毎日院内の感染症診療支援に取り組んでいます。特に,早期診断や入院期間の短縮,感染症予後改善に努めています。教育では,医学部・大学院医学研究科の教育のみならず他の医療機関からの学生を受け入れています。研究面では,感染症の早期診断法の確立,薬剤耐性菌感染症に対する治療法の確立を目指しています。特に,嫌気性菌感染症に関する研究においては,日本のみならず世界的にも代表的な研究室の一つです。

ごあいさつ

三鴨廣繁

感染症は,いずれの診療領域においても起こりうる疾患です。感染症学は,感染症の「診断」と「治療」を主目的とするのに対して,感染制御学は,医療施設内における感染症の発症を「予防」することが主目的になります。愛知医科大学病院の感染制御部は,感染症学と感染制御学を車の両輪と捉えており,その使命は,医師,看護師,薬剤師,臨床検査技師,事務など多くの職種の職員がそれぞれに得意とする分野を分担し,責任をもって病院内の感染予防と職員の健康管理を行い,患者さんに安心・安全な医療を提供することであると考えています。言い換えれば,感染制御は新しい形のチーム医療であると言うことができるでしょう。愛知医科大学病院感染制御部が目指している感染制御のキーワードは,科学に基づいたアプローチ,情報の公開,地域医療連携と地域医療への貢献です。我々は,「医療関連感染をゼロにすることはできないが,できる限り少なくするべく努力を惜しまない」を合言葉にして日々の診療支援活動を行っています。

業務案内

難治性・重症感染症の診断・治療に関するコンサルテーション,感染症の迅速診断(検査),医療関連感染対策,職業感染予防ワクチン

キーワード

感染制御,感染症診療,感染対策

連絡先

電話
外線:0561-62-3311(代表)
内線:2353
FAX
0561-61-1842(感染制御部)