産科・婦人科

中央棟外観

中央棟外観

院内所在マップ

産科・婦人科のあらゆる疾患に対して最新の診断・治療技術と看護体制を敷いて診療を行っています。また緊急疾患に対していつでも入院・手術に対応できる体制を整えています。

婦人科領域では,子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍に対してほとんど腹腔鏡下手術や子宮鏡下手術を行っています。ここ7~8年間では,難易度の高い腹腔鏡下子宮筋腫核出術と腹腔鏡下膣式子宮全摘術の症例数が激増しております。

当院は,日本産科婦人科内視鏡学会の技術認定医が4名在籍しており,技術認定研修施設にも認定されております。

また,子宮体癌の腹腔鏡下手術の先進医療を平成23年に,子宮頸癌の腹腔鏡下手術の先進医療を平成29年に取得し,積極的に行ってきました。本先進医療はそれぞれ,子宮体癌については平成26年4月より,子宮頸癌については平成30年4月より保険収載されました。

周産期領域では,2006年秋より生殖・周産期母子医療センターを開設し,高度な周産期医療に対応してきました。2013年に地域周産期母子医療センターに認定されております。2014年の新病院完成後はさらに施設・スタッフを充実させています。

産後の大量出血に対し放射線科・救命救急科の協力のもとで動脈塞栓術を行っています。

外来は,新患外来と,2つの再診で対応し,専門外来としては一般産科・ハイリスク産科・腫瘍外来・腹腔鏡下手術外来・更年期外来,また助産師によるママクリニックを設けています。

外来化学療法や放射線治療なども積極的に取り入れ,生活の質(QOL)の保持と入院期間の短縮に努めています。

当診療科は以下の施設に認定されています。

  • 日本専門医機構 産婦人科専門 研修プログラム基幹施設
  • 日本女性医学学会 研修認定施設
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 認定研修施設(腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 施設基準適用)
  • 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児認定施設(基幹施設 施設番号 PA23027)
  • 日本婦人科腫瘍学会 指定修練施設(施設番号052301 A)

診療部門からのごあいさつ

部長 若槻明彦

部長 若槻明彦

愛知医科大学産婦人科の臨床の特徴としては,年間約1,000症例近くの手術をこなしており,なかでも腹腔鏡下手術が中心です。2011年には子宮体癌と腹腔鏡下手術で先進医療を獲得いたしました(2014年には保険収載されました)。また,周産期センターも6年前より設置し,2013年に地域周産期母子医療センターに認定されております。昨年の母体搬送症例数は年間379件と多く,日夜,新生児医師と連携しながら頑張っております。医局構成としては,主任教授1名,特任教授2名,准教授3名,講師1名,助教13名,大学院生4名,非常勤医師3名です。外来は毎日行っており,手術日は2回/週,回診,医局カンファレンス,周産期カンファレンスは1回/週です。
愛知医科大学病院では平成26年5月より新病院での診療がスタートし,産婦人科ではより多くの病床数で臨床の充実を図っています。
研究面において,まず周産期医学では妊娠高血圧症候群の病態解明を中心に,腫瘍学では新しい内容について,また女性医学では女性の予防医学を中心に行っております。特に女性医学には力を注いでおり,1)エストロゲンと動脈硬化(血圧や脂質,糖尿病など女性内科が中心),2)骨粗鬆症,3)子宮内膜症,4)ホルモン療法(ピルやHRT)など幅広い視野で研究を行っており,一流国際ジャーナルにも数多く掲載されております。
医局は多忙ではありますが,家族的でアットホームな雰囲気です。是非,共に臨床,研究をという意志をお持ちの方は遠慮なくご連絡ください。医師の出身大学などは全く無関係です。実際に我々の医局では,高知大学,新潟大学,名古屋市立大学,藤田保健衛生大学などの出身者が7名在籍しています。腹腔鏡下手術が目的の場合,平成29年は487症例の腹腔鏡下手術を行っておりますので,比較的早期での技術獲得が可能です。周産期では近隣の先生方に多くの症例をご紹介頂いているので,多くの多彩な症例を経験することが可能です。また,これから研究を志す方あるいは病院で数年間働き,その後に学位論文の取得を目指す方なども大歓迎です。我々と共に働こうという志のある方,また少しでも興味のある方はお気軽にご連絡ください。

主な対象疾患

  • 一般産科(妊婦健診・分娩)
  • ハイリスク産科(前置胎盤・多胎妊娠・妊娠高血圧症候群など)
  • 合併症妊娠(糖尿病・自己免疫疾患・卵巣腫瘍合併)
  • 母体救命(産後出血)
  • 婦人科良性腫瘍(子宮筋腫・子宮内膜症)
  • 婦人科悪性腫瘍(子宮頸癌・子宮体癌・肉腫・卵巣癌・絨毛癌)
  • 異所性妊娠(子宮外妊娠)・胞状奇胎
  • 月経不順・不妊症
  • 更年期障害・骨粗鬆症・脂質異常症

高度な専門医療

高度な医療

腹腔鏡下子宮体がん根治手術

腹腔鏡下子宮体がん根治手術で厚生労働省の認めた先進医療の認可を受けたのは愛知医大が全国で5施設目でありましたが,平成26年4月より,健康保険収載されました。詳細は,若槻教授の外来でご相談ください。

テレビ愛知「教えて!からだの赤信号」で産科・婦人科の「子宮体がんの先進医療」が平成25年8月17日(土)20時54分~21時00分に放送されました。

平成26年4月より保険収載されました。

腹腔鏡下広汎子宮全摘術

子宮頸癌に対しては開腹の広汎子宮全摘術が基本手術とされていますが,従来の開腹術にかわり子宮頸がん(ステージがI A2期,I B1期又はII A1期に限る)に対し腹腔鏡下広汎子宮全摘術が先進医療として行われてきました。
当院でも平成29年4月に先進医療を取得し積極的に行ってきましたが,平成30年4月より保険収載されました。

現在,一般的に行われている開腹手術では,子宮全摘,骨盤リンパ節切除であり,15~20cmの皮膚切開を必要とします。腹腔鏡下広汎子宮全摘術では5~12mmの4カ所の小さな切開により,腹腔鏡下に手術を行う方法です。
手術の概要としては,従来行われて来た腹式広汎子宮全摘術を腹腔鏡下に以下のステップで行います。

  1. まず腹腔鏡下に骨盤リンパ節郭清を系統的に行う。
  2. 次いで膀胱側腔及び直腸側腔を十分に展開した後に,前中後子宮支帯を分離切断する。
  3. 腟管を切開し余剰腟壁をつけて子宮を経腟的に摘出する。

この腹腔鏡下広汎子宮全摘術は,開腹による方法と比較して,手術による侵襲を大幅に低減することが可能で,術後疼痛の軽減,入院期間の短縮,早期の社会復帰が可能となります。また,腹腔鏡を用いることにより,骨盤内の深い部分の観察も直視下で行うより確実に可能であり,出血量の軽減にも貢献できます。

詳細は,若槻教授 (日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医) の外来でご相談ください。

専門外来

ハイリスク妊婦外来(予約制)

ハイリスク産科(前置胎盤・多胎妊娠・妊娠高血圧症候群など)・合併症妊娠(糖尿病・自己免疫疾患・卵巣腫瘍合併)を中心に診療しています。

  • 最新型の4D超音波や,高性能のMRIなど,最新機器を装備しています。
産科病棟(6B)

産科病棟(6B)

産科病棟の個室(シャワー・トイレ・TVつき)

産科病棟の個室(シャワー・トイレ・TVつき)

産科病棟の個室(トイレ・TVつき)

産科病棟の個室(トイレ・TVつき)

分娩室

分娩室

当院で出生した赤ちゃん

当院で出生した赤ちゃん

担当者 鈴木 佳克(周産期学会専門医・指導医・母体保護法指定医),山本 珠生(産婦人科学会専門医)
受診方法 再診患者のみのため,一度外来にご紹介ください。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

妊婦外来(予約制)

一般産科を中心に診療しています。近隣在住の妊婦さん,当院での治療歴のある妊婦さん,帝王切開の既往の妊婦さんや,里帰りの妊婦さんにも対応しています。

担当者 渡辺員支(周産期学会専門医),橘 理香(産婦人科専門医・母体保護法指定医),上野 大樹(産婦人科専門医),斉藤 拓也(産婦人科専門医),大脇 祐樹(産婦人科専門医)
受診方法 再診患者のみのため,一度外来にご紹介ください。
診療日時 産科・婦人科外来担当医表はこちら
※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

腹腔鏡下手術外来(予約制)

腹腔鏡下子宮筋腫核出術を行った症例の術前MRI画像

手術室風景(腹腔鏡)

腹腔鏡下手術の創のイメージ(3孔式)

腹腔鏡下手術の創のイメージ(3孔式)

腹腔鏡下子宮筋腫核出術(103例/年)

腹腔鏡下に筋腫のみを核出する手術です。

腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)のイメージ

腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)のイメージ

腹腔鏡下子宮筋腫核出術を行った症例の術前MRI画像

腹腔鏡下子宮筋腫核出術を行った症例の術前MRI画像

子宮筋腫核出術における開腹と鏡視下手術の年次推移

腹腔鏡下子宮筋腫核出術は開腹筋腫核出の約10倍の症例数です。

腹腔鏡補助下膣式子宮摘出術(152例/年)

腹腔鏡下に子宮摘出する手術です。

腹腔鏡補助下膣式子宮摘出術(LAVH)のイメージ

腹腔鏡補助下膣式子宮摘出術(LAVH)のイメージ

難易度の高い鏡視下手術の年次推移

難易度の高い腹腔鏡下子宮筋腫核出術と腹腔鏡補助下膣式子宮摘出術が増加しています。

腹腔鏡下卵巣嚢腫核出術・子宮内膜症病巣除去術・腹腔鏡下付属器摘出術(148例/年)

腹腔鏡下に腫大した卵巣嚢腫の摘出や卵巣摘出などを行う手術です。

腹腔鏡下子宮外妊娠手術(30例/年)

腹腔鏡下に妊娠した卵管を摘出する手術です。

腹腔鏡下子宮体がん根治手術9例/年)

子宮体癌に対する治療は,手術療法が主治療です。現在,一般的に行われている手術療法は,開腹による子宮全摘,骨盤および傍大動脈リンパ節切除であり,15~20cmの皮膚切開を必要とします。本術式はこれを5~12mmの4カ所の小切開による腹腔鏡下に手術を行う方法です。

この腹腔鏡下子宮体癌根治術は,開腹による方法と比較して,手術による侵襲を大幅に低減することが可能で,術後疼痛の軽減,入院期間の短縮,早期の社会復帰が可能となります。また,腹腔鏡を用いることにより,骨盤内の深い部分の観察も直視下で行うより確実に可能であり,出血量の軽減にも貢献できます。

厚生労働省の認めた先進医療のなかで,腹腔鏡下子宮体がん根治手術の認可を受けたのは当院が5番目でしたが,2014年4月より健康保険に収載されました。

詳細は,若槻教授 (日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医) の外来でご相談ください。

子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫に行う子宮鏡下手術(29例/年)

子宮鏡下手術(TCRのイメージ

子宮鏡下手術(TCR)のイメージ

担当者 各初診外来担当者
受診方法 初診患者の場合、担当者外来にご紹介ください。
診療日時   (内視鏡学会技術認定医:腹腔鏡)若槻明彦・篠原康一・野口靖之・橘理香 (子宮鏡)篠原康一
※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

更年期外来(予約制)

骨塩定量の測定器

骨塩定量の測定器

年期・閉経前後のホルモン障害などに対してホルモン補充療法を積極的に行っています。従来のE1内服薬を用いたホルモン補充療法に加え,最近ではE2の経皮製剤&プロゲスチン含有経皮製剤,E2の経口製剤,ジェル製剤なども取り揃えております。更年期障害に伴う脂質異常症にも種々のホルモン剤を用いた治療が選択できます。
また,子宮内膜症症例の増加に伴い,第4世代のプロゲステロン製剤であるジェノゲストや低用量ピルによる術後管理もあわせて更年期外来でも担当しています。
いずれの専門外来も疾患や治療の説明に十分な時間を要するため,完全予約制で診療しています。
女性ホルモン値やコレステロール・中性脂肪の結果も当日の内にお伝えできるようほぼ全例,予約制で行っています。(前日夜以降は食事を摂らずご来院ください)。
骨塩量測定は予約検査となっております。

担当者 篠原康一(女性ヘルスケア 専門医・指導医)
受診方法 再診患者のみのため,一度外来にご紹介ください。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

悪性腫瘍外来(予約制)

この外来では,子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどの女性性器がんの初回治療後の管理を中心に行っています。初診診療は,事前予約に限り行っています。

(悪性腫瘍手術のイメージ)

(悪性腫瘍手術のイメージ)

当院での女性性器がんの診断・管理は,日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドラインに準じて立案・実施しています。治療は,婦人科腫瘍専門医のみならず病理専門医・放射線治療専門医・臨床腫瘍医などとの連携のもとに集学的に行われています。また,この外来ではセカンドオピニオンにも対応しています。
なお,婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構(JGOG)の大規模臨床試験に参加しておりますので,患者さんに試験への参加をお願いすることがあります。

治療成績(5年生存率)

子宮頸癌の治療成績(2000~2005)

子宮頸癌の治療成績(2000~2005)

子宮体癌の治療成績(2000~2005)

子宮体癌の治療成績(2000~2005)

卵巣癌の治療成績(2000~2005)

卵巣癌の治療成績(2000~2005)

担当者 藪下 廣光(婦人科腫瘍学会 専門医・指導医),上野 大樹(産婦人科学会 専門医)
受診方法 水・木曜日の外来にご紹介ください。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

ママクリニック(助産師による妊婦・褥婦の保健指導・相談)

一般外来の時間帯に希望される患者さんに対して,妊娠・分娩・育児などに関する相談や保健指導を助産師が無料で随時応じています。また,妊娠・分娩の保健指導(母親学級)を行っており(予約制) ,ご主人の参加も受け入れています。

母乳ケアに関しては,一部自費負担となります。

担当者 助産師
受診方法 産科受診時に予約
診療日時 ※日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

診療・治療実績

診療実績

外来患者数(一日平均) 104人
総分娩件数(年間) 483件
総手術件数(年間) 994件
腹腔鏡下手術・子宮鏡下手術(年間) 487例
1日平均外来患者数の推移

1日平均外来患者数の年次推移

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手術数の年次推移

手術数の年次推移

手術総数と鏡視下手術の年次推移

総手術数と鏡視下手術の年次推移

悪性腫瘍手術

子宮頸癌(年間) 20件
子宮体癌(年間) 33件
卵巣癌(年間) 36件
悪性腫瘍手術の年次推移

悪性腫瘍手術の年次推移

分娩

分娩数と帝王切開率の年次推移

分娩数と帝王切開率の年次推移

母体搬送受入数の年次推移

母体搬送受入数の年次推移

ハイブリッド手術室

産科病棟(6B)の診察室(4D可能)

ハイブリッド手術室全景

特殊検査・特殊医療機器(先進医療)

  • 高性能のMRI
  • 最新型の4D超音波
産科病棟(6B)の診察室(4D可能)

産科病棟(6B)の診察室(4D可能)

おなかのなかの赤ちゃんの動画を専用USBにてお持ち帰りいただけます。
(当科指定のUSBを産婦人科外来にて2000円でご購入下さい。)
また各外来の内診室には超音波の画像を,患者さんご自身にもご確認いただけるよう,超音波モニターを全室設置しております。

病棟のご案内

平成26年5月より新病院が開院しました。

新病院の外観

新病院の外観

新病院レディース病棟(6A:婦人科)

レディース病棟(6A:婦人科)

病棟面会室

病棟ラウンジ

説明などを行う面談室

説明などを行う面談室

病棟デイコーナー

病棟デイコーナー

NICU内部

NICU内部

NICU待合室

NICU待合室

キーワード

産科, 婦人科,周産期外来,4D超音波、更年期外来,腫瘍外来,内分泌外来, 周産期センター,腹腔鏡下手術,腹腔鏡下子宮体がん根治手術, 腹腔鏡下広汎子宮全摘術,先進医療

医療連携について

地域医療連携室を通してご予約ください。手術件数の増加のため,良性疾患の手術待ちが約6~8ヶ月と長くなっていましたが,新病院により手術室を増室したため,約3~4か月程度の待ちと改善しました。お急ぎの症例は必ず外来事前予約をお勧めします。
特に悪性疾患に関しては,腹腔鏡下手術・開腹を問わず迅速な対応を心がけております。重ねまして紹介状をご持参くださいますようご協力お願いします。すでに他院でのMRIやCT等をお持ちの際は,紹介状と共にDVDなどを持参頂くと大変スムーズです。
また当院(特定機能病院)での精査・手術・治療などが一段落しましたら、ご紹介いただいた先生に紹介(逆紹介)させていただくことがありますので、ご了承くださいますようお願いします。

平成26年5月以降,紹介状をお持ちでない患者様は原則プライマリ・ケアセンター(PPC)にて対応いただくこともあります。また予約がない場合は,待ち時間が大変長くなることも予想されます。
更年期外来を受診される場合には,前日夜以降は食事を採らず来院くださいますよう願います。

関連リンク

連絡先

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 36400 32産婦人科外来(8:30 - 11:30)