愛知県エイズ診療拠点病院

エイズ診療拠点病院とは

 

レッドリボン

エイズ診療拠点病院とは,地域におけるエイズ診療の中核的役割を果たすこと目的とし,エイズに関する総合的かつ高度な医療を提供する病院のことをいいます。
当院は,エイズ診療拠点病院として,1.総合的なエイズ診療の実施,2.カウンセリング体制の整備,3.必要な医療機器および個室病棟の整備,4.他の地域医療機関との連携体制,5.院内感染防止体制の整備,6.職員の教育,健康管理などの機能を有しています。

HIVとAIDSの違いと

HIVとは,Human Immunodeficiency Virusの略称で,「ヒト免疫不全ウイルス」といいます。
このウイルスは,人の免疫細胞に感染し,免疫細胞を破壊して,後天的に免疫不全を発症させます。

AIDSとは,Acquired Immunodeficiency Syndromeの略称で,「後天性免疫不全症候群」といいます。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し,免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のことです。

つまり,HIVはウイルスのことで,AIDSは病気のことをいいます。HIVに感染し潜伏期を経た後,サーベイランスという規定に決められた症状が1つ以上出ると,AIDSと認定されます。

当院の治療概要

当院での治療は,毎年改訂されている厚生労働科学研究補助金エイズ対策事業 HIV感染症及びその合併症を克服する研究班による「抗HIV治療ガイドライン」及びHIV感染症研究会による「HIV感染治療の手引き」等を参考にその時点で初回治療として推奨されている薬の組み合わせで内服治療を行っています。治療開始時期の目安のCD4リンパ球数は世界的にはより多い段階で積極的に治療開始をする傾向にあり,当院でも治療効果と副作用のバランスを考え治療時期を決定しています。また福祉制度の紹介や案内も行い,数名の患者さんが内服を継続しています。