小児科

大学病院

理念

子どもをおとなのミニチュアとしてではなく,人間性を含めた心と体の有機的結合体と捉えて診療する小児医療を常に心掛けています。

小児科全般を取り扱っていますが,日本小児白血病・リンパ腫研究グループ(JPLSG)の運営委員長を務める鶴澤正仁教授の下,特に小児の血液腫瘍(白血病・リンパ腫)や固形癌に関しての研究・診療に力を注いでいます。JPLSGでは全国の小児がん治療施設の90%以上が参加した大規模共同治療研究を行っており,この全国研究の成果に基づいた最新の治療を行っています。一方,小児のアレルギー(食物アレルギー・喘息・アトピーなど),循環器,神経,腎・膠原病,予防接種などの領域にもサブスペシャリストを配し,専門外来を設けています。

救急医療においても,高度救命救急センターを備えた大学病院として一次から三次までの小児救急を担い,地域小児科との病診連携にも積極的に参加しています。

キーワード

小児疾患全般(血液,悪性腫瘍,白血病,循環器,アレルギー,神経,腎,内分泌,乳児検診,小児リウマチ・感染症

スタッフ

診療時間・外来担当一覧

診療内容

血液腫瘍外来

血液腫瘍外来担当医師:
鶴澤正仁(教授),堀壽成(准教授),山路和孝(助教)

診察日
月曜・木曜 9:00~12:00

紹介状
有るのが好ましいが,無くても診察致します。

主な担当疾患

血液疾患
白血球の異常:白血病,好中球減少症,好中球機能異常症
赤血球の異常:様々な貧血,多血症
血小板の異常:血小板減少症,血小板機能異常症,巨大血小板症
凝固因子の異常:血友病,フォンウイルブランド病
血管の異常:アレルギー性紫斑病
骨髄の異常:骨髄異形成症候群(MDS),再生不良性貧血
腫瘍性疾患:リンパ管腫,血管腫,神経線維腫,悪性リンパ腫,組織球症,神経芽細胞腫,ウイルムス腫瘍,肝芽腫,網膜芽細胞腫,横紋筋肉腫,骨・Ewing腫瘍,胸腺腫,脳腫瘍,奇形腫(胚細胞性腫瘍),軟部組織腫瘍

特色
血液・腫瘍外来では特に白血病やその他の小児悪性腫瘍の診療に重点をおいています。これらの病気の治療には抗癌剤による強力な化学療法以外に,輸血部の協力を得て無菌病棟における造血細胞移植(骨髄移植,末梢血幹細胞移植,臍帯血移植)やドナーリンパ球輸注などの細胞治療,および外科・整形外科・脳外科や放射線科と協同で最新の外科的切除術や放射線治療を実施しています。また担当の鶴澤教授は小児ガン白血病研究グループの代表を務めており,愛知県に限らず全国の小児ガン白血病専門医師・研究者と情報交換を行い常に最新の小児ガン白血病の治療研究をおこなっています。

■小児科で現在オープン中の小児白血病・固形腫瘍を対象とした臨床試験一覧 

全ての臨床試験実施計画書(プロトコール)は愛知医科大学医学部倫理委員会で承認済みです。

研究組織略語一覧

JPLSG:日本小児白血病リンパ腫研究グループ
JRSG:日本横紋筋肉腫研究グループ
JESS:日本ユーイング肉腫研究グループ
JPLT:日本小児肝癌スタディグループ

<白血球>
①第一再発小児急性リンパ性白血病に対するリスク別臨床研究(JPLSG,ALL-R08)
②乳児期発症の急性リンパ性白血病に対するリスク層別化治療の有効性に関する他施設共同第Ⅱ相臨床試験(JPLSG,MLL-10)
③小児慢性期慢性骨髄性白血病(CML)に対する多施設共同観察研究(JPLSG,CML-08)

<リンパ腫>
①小児リンパ芽球型リンパ腫stageⅠ/Ⅱに対する多施設共同後期第Ⅱ床試験(JPLSG,LLB-NHL03)
②ALCL99治療研究(JPLSGとEuropean Intergroup Co-operation on Childhood NHLの共同研究)

<組織球症>
①HLH2004プロトコール治療研究(国際組織球症学会の国際共同研究:JPLSGとして参加)

<肝芽腫>
①シスプラチン単剤による化学療法を受ける基準リスク肝芽腫患者の内耳神経毒性軽減のためのチオ硫殴ナトリウム(STS)の有効性を検討する多施設共同ランダム化第Ⅲ相臨床試験(JPLT/SIOP,参加予定)

<横紋筋肉腫>
①横紋筋肉腫低リスクA群患者に対する短期間VAC1.2療法の有効性および安全性の評価第Ⅱ相臨床試験(JRSG)
②横紋筋肉腫低リスクB群患者に対する短期間VAC2.2/VA療法の有効性および安全性の評価第Ⅱ相臨床試験(JRSG)
③横紋筋肉腫中間リスク群に対するiVAC療法の有効性および安全性に関する多施設共同研究(JRSG)
④進行性・転移性横紋筋肉腫に対する自家造血幹細胞救援療法を併用した大量化学療法第Ⅱ相臨床試験(JRSG)

<進行・難治性固形腫瘍>
①WT1ペプチドを用いた小児がんに対する免疫療法の第Ⅰ-Ⅱ相臨床試験

<脳腫瘍>
①髄芽腫治療プロトコール(東海小児脳腫瘍研究会)

<骨腫瘍>
①限局性ユーイング肉腫ファミリー腫瘍に対する集学的治療法の第Ⅱ相臨床試験(JESS)

小児リウマチ・感染症外来

担当医師
鬼頭敏幸(准教授)

診察日・診療時間
初診 火曜・金曜・土曜(第1,3,5) 9:00~12:00

原則として予約制です。あらかじめ小児科外来まで電話(0561-62-3311)いただけると幸いです。
小児の原因不明の発熱、関節の痛みの場合はお問い合わせください。

紹介状
紹介状がある場合は,初診時にご提示ください。ない場合でも診察いたします。

小児リウマチ対象疾患
小児リウマチ外来では特に若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ),全身性エリテマトーデスなどの膠原病(リウマチ,免疫性)疾患の診療に重点をおいています。これらの病気の治療にはステロイド剤,鎮痛消炎剤による治療法以外に,関節炎に対して,小児での適応が得られたメトトレキサートの週一回投与を中心とした併用療法を実施しています。また,近年,生物学的製剤の導入により成人の難治関節リウマチ 患者の治療実績は著明に改善してきています。小児においても難治例に対して2008年若年性特発関節炎の治療薬として小児に適応のある生物学的製剤Tocilizumab(アクテムラ)が、2009年にはEtanercept(エンブレル)が承認されました。

当科では豊富な経験に基づき生物学的製剤による治療を実施しております。

その他の免疫(リウマチ)疾患
若年性皮膚筋炎,シェーグレン症候群,アレルギー性紫斑病,線維筋痛症,溶連菌感染症後反応性関節炎,リウマチ熱 など

ワクチン外来

 運営,ワクチン接種を小児科が担当して実施しています。

 
担当医師
鬼頭敏幸(准教授)
 
診察日・診療時間
木曜 14:00~15:30
 
診療場所
内科第8診察室
予約は 電話(0561-63-1667)

神経外来

担当医師
中村有里(講師),宮崎良樹(非常勤医師),武藤文(非常勤医師)

診察日
月曜  9:00~11:30 13:00~16:30 担当医師 中村有里
月曜 14:30~16:30 担当医師 武藤文
木曜  9:00~11:30 担当医師 宮崎良樹
土曜(第1、3、5週)  9:00~11:30 担当医師 中村有里 

原則として予約制です。あらかじめ小児科外来まで電話(0561-62-3311)いただけると幸いです。

紹介状
紹介状がある場合は,初診時にご提示ください。ない場合でも診察いたします。

当外来にご相談いただくケースは?
当外来では,発育・発達段階にあるこども達におこる様々な脳,神経,筋肉の問題の診察,検査,治療,指導を行っています。 「発育が遅い」「頭が大きい」「熱のひきつけが多い」といった赤ちゃんから「ことばがおそい」「歩き方がおかしい」「ボーっとしていることが多い」「けいれんをおこした」「慢性的に頭痛を訴える」などの気になるお子さんはご相談ください。

当外来で診ている病気は?
熱性けいれん・てんかんでかかっている方が半数以上を占めます。けいれんの予防・治療や日常の管理などを指導しています。精神運動発達遅延・脳性麻痺・言語発育遅延などの児に対して,リハビリテーションなどの療育や教育の指導を行っています。その他染色体異常,神経変性疾患,脳血管障害,筋疾患など稀ながら難しい病気も診ています。 CT,MRI,脳波や筋電図,末梢神経伝達速度,各種生検,遺伝子検査などを必要に応じて行っています。

アレルギー外来

担当医師
縣 裕篤(教授),新川成哲(助教),近藤良子(助教),山本 創(非常勤医師)

診察日
月曜 13:30~16:30(縣)
水曜 13:30~16:30(縣,新川,近藤)
金曜 13:30~16:30(山本)
土曜  9:00~11:30(縣)

主な担当疾患
気管支喘息,アトピー性皮膚炎,食物アレルギー,慢性蕁麻疹

特色
当科アレルギー外来では,主に上記疾患の診療を行っています。 アレルギー性疾患は,早期より適切に診断し,適切な治療を開始,継続することによって寛解を得られる疾患です。上記疾患には従来より,内服,吸入,外用などの治療がありますが,治療が変わることがあります。そのため,お一人お一人の,自宅,学校での生活状態,症状を詳しくお聞きし,個々のアレルゲンの解明,治療法の選択,決定に役立てるようにしています。 また,長期管理が必要な疾患であるため,生活上,自宅,学校等でお困りになっていることを相談いただく時間としても役立てるようにしています。 食物アレルギーの抗原診断については,日帰り入院にて,食物負荷試験を行っています。

診療内容(特殊)

循環器外来

担当医師
馬場礼三(非常勤医師)

診察日
火曜 9:00~12:00(馬場)

主な担当疾患
小児先天性心疾患心室中隔欠損症,心房中隔欠損症,ファロー四徴症,大血管転位症,総肺静脈還流異常症,心内膜床欠損症,大動脈狭窄症,肺動脈狭窄症など。
小児不整脈心室期外収縮,上室期外収縮,心室頻拍,上室頻拍,房室ブロック,洞不全症候群,QT延長症候群,WPW症候群,Brugada症候群など。
心筋疾患肥大型心筋症,拡張型心筋症,心筋炎など。
後天性心疾患川崎病後遺症による冠動脈疾患,原発性肺高血圧症など。

特色
小児にみられる心臓疾患は,取り扱う病気の種類や治療方法が成人とは大きく異なります。したがって,小児心疾患の治療に際しては小児の特徴を把握した専門的な知識が必要です。たとえば,小児先天性心疾患の多くには外科的治療を必要とするが,どのような症例に,いつ,どのような手術を行なうのかについての判断には高度の専門的な知識と経験を必要としますし,手術後には小児の特徴を充分に考慮した管理が要求されます。また,心疾患をもつ子どもといえども,可能な限りの運動を許可することが健全な心身の発達上必要ですが,許可すべき運動強度や頻度,運動時間などの設定については,運動生理学や子どもの特性に関する高度の専門的知識を必要とします。

内分泌外来

担当医師
北川幸子(非常勤医師)

診察日
木曜(第2、第4午前中) 09:00~11:30

紹介状
紹介状がある場合は,初診時にご提示ください。ない場合でも診察いたします。
※低身長でいらっしゃる方は,今までの身長の記録(1年ごと位の記録で構いません)と母子手帳をご持参いただけると助かります。

主な担当疾患
低身長(成長ホルモン分泌不全性低身長症,ターナー症候群,プラダー・ウィリ症候群等),尿崩症,甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)・機能低下症(クレチン症),副甲状腺機能亢進症・機能低下症,くる病を含む骨粗鬆症,思春期早発症・遅発症,糖尿病(I,II型),副腎皮質過形成,等の内分泌と代謝の関係する疾患全般を担当いたします。

特色
内分泌代謝外来では,ホルモンや代謝の異常のために生じる病気を担当いたします。これらの病気は馴染みのない方々は多いかもしれませんが,生涯にわたり長くお付き合いすることの多い病気がたくさんあります。お子さんの体と心の成長に合わせた診断と治療が必要になるため,私たちはそのお手伝いをさせていただく外来を担当しています。こういった病気は眼科,整形外科,脳外科,耳鼻科等の各科の医師との連携も必要なことがあり,また大人になってからも,通 院が必要な方もいらっしゃるため,内科の内分泌代謝外来への移行も大切なことと思われます。各科が充実している大学病院の中では,各科へのご紹介はスムースに行うことができます。

腎臓外来

担当医師
岩田敦子(助教)

診察日
金曜 09:00~12:00

主な担当疾患
糸球体疾患,尿細管疾患,尿路感染症,腎尿路奇形

特色
腎疾患の進展を抑制するには腎疾患を早期に発見し,診断し治療計画をたて,適切な時期から食事,薬物療法を開始し,生活指導することが大切です。乳幼児健診,学校検尿の普及により腎疾患の早期発見が可能となってきました。腎臓に不可逆的変化が起きてからの治療ではその効果はあまり期待ができません。しかし,成長期である小児への治療は,薬物の副作用,栄養障害および精神的ストレスについて充分な観察をしながら慎重に行うべきでしょう。患児の取り巻く環境と疾患の経過に合わせ,血液,尿検査以外にも特殊検査を定期的に行い,患児のQOLを高める治療を行っています。

新生児外来

担当医師
二村真秀(教授),山田恭聖(准教授)
 
診療日・診療時間
 
月曜   13:30~16:30
金曜 13:30~16:30
 
対象疾患
産期センターで治療を受けた赤ちゃんの発達フォロー
新生児健診などで受診を勧められた赤ちゃん
ご両親が何か不安に思われることのある赤ちゃん
 
特色

 新生児医療に20年以上携わった経験をもとにして,低出生体重児,呼吸障害などのため新生児集中治療室(NICU)で治療を受けた赤ちゃんが,その後元気に大きくなっているか,ご両親とともに確認し,育児に関する不安をできるだけ解決することを目的としている外来です。また,健診などで受診をすすめられたり,何か不安に思われることのある赤ちゃんの診察も行っています。

「今さらこんなこと聞けないかな・・」「こんなこと聞いたらちょっと恥ずかしいかも・・」と思うようなことでも,遠慮なくお尋ねください。診察の最後には「ほかに質問はありませんか?」と声をかけています。

乳児検診外来

担当医師
武藤大輔(助教)

診察日
木曜 14:00~16:30
原則として予約制です。予約は小児科外来(0561-62-3311)へお申し込みください。また紹介状はあればご持参ください。なくても結構です。

対象の赤ちゃん
当院で出生した赤ちゃん
乳児健診などで受診を勧められた赤ちゃん
ご両親が何か不安に思われることのある赤ちゃん

特色
担当医は,これまで本学病院で乳児健診を担当し,また開設された周産期センターのスタッフとして,新生児医療に携わっている医師です。

 1ヶ月健診が中心ですので,体重増加の確認,ビタミンK内服などを行います。さらに経過観察が望ましい場合には,ご相談のうえ,金曜日の新生児外来を受診していただくようにいたします。育児に関しての質問は,どうぞ遠慮なくお尋ねください。

連絡先

TEL: 0561-62-3311  愛知医科大学・代表
内線:2722 小児科外来(09:00 - 17:00)

研修医・専修医募集のご案内

研修医募集のご案内

当院では,臨床研修医を募集しています。研修期間の内,小児科での研修は1年目と2年目にそれぞれ1ヶ月の計2ヶ月設けてあります。また希望者には研修2年目に「小児科選択コース」として10か月の間,NICUを含めて小児科を研修するシステムがあります。小児科医になろうと考えている方,あるいは小児科医にはならないが,小児救急も含めて子どもを診察するときに不安にならないようにと思っている方,是非このシステムを利用してください。

システムの事など詳しい事を知りたい方は,医局長まで連絡ください。

専修医(後期研修医)募集のご案内

子どもは「人類の宝」です。未来の世界を担っていく子ども達の健康と平和を守るために,子ども達に密接に関わる小児科専門医になりませんか?

当院では,2年間の研修の後,小児科をさらに極めたい,専門分野を会得したいという希望に添うよう,小児科全般を研修することができるようにしています。当科は,専門である血液・腫瘍疾患の診療に精力的に取り組むと同時に,アレルギー,循環器,児童心理,内分泌,神経,腎のサブスペシャリストを有し,その研鑽のための症例を多く診療しています。また,大学病院には珍しく,小児で最も多くの割合を占める感染症も日常的に診療していますので,入院患児も様々であり,小児科診療の研修にも何ら支障はありません。さらに,周産期母子センターを併設していますので,新生児医療の研鑽も可能です。現代社会では小児科専門医の需要が多いのは周知の通りですが,専門医試験については合格するまできっちりと指導していきます。さらに,日本小児科学会専門医認定施設であるのみならず,日本アレルギー学会専門医認定施設(小児科)でもありますので,小児科専門医の後にアレルギー専門医取得の道も開けています。

小児科専門医になろうと考えているあなた,是非とも愛知医科大学小児科の専修医(後期研修医)になってください。将来,地元の病院での勤務を考えている方も,大学での研鑽を経験してからの方が,深い知識を身につけているだけでなく,人脈も広がっていること請け合いです。

勤務内容など詳しい事を知りたい方は,医局長まで連絡ください。

卒後臨床研修センターのへのリンク

TEL: 0561-62-3311 愛知医科大学医学部小児科学講座 医局長 鬼頭敏幸
FAX: 0561-63-4835
※卒後臨床研修センターのへのリンク
内線:2149 小児科医局(09:00 - 17:00)