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産後ケアとは

女性のライフサイクルの中でも周産期(妊娠期~産後の時期)は、こころや身体の変化がとても大きく、負担がかかりやすい時期です。 わけもなく涙が出たり、家族の何気ない言葉に腹が立ったり、落ち込んだり・・・出産後にこうした気持ちを経験するママは、一説によれば約8割もいると言われています。

こうした状態を放っておくと、重いマタニティブルーズや産後うつのようなこころの問題にもつながりかねません。

こうした危機はごく一部の人だけでなく、「母親」になる人誰にでも起こり得ることなのです。 疲れ切ったママの身体とこころは、赤ちゃんとの関係だけでなく、夫や周りの人との関係にも大きく影響してきます。

こうした大変な時期にあるママと赤ちゃんを包括的に支援していく取り組みが産後ケアです。 育児は一人だけではできません。誰かの手を借りること、大変さや辛さを言葉にすることは決して悪いことではありません。

当センターにおける産後ケアについて

 近年、産後のママへのケアの重要性が徐々に認識されるようになり、国や地域行政による取り組みが拡大しつつあります。 厚労省による国民運動計画〈健やか親子21〉では、妊娠・出産・育児期における母子への「切れ目のない」支援が基盤として掲げられています。

 心理学では、出産をしたら自動的に「母親」になるのではなく、赤ちゃんとママは「一緒に育っていく」と考えられています。 赤ちゃんが一人ひとり違うように、ママの悩みや苦しさも一人ひとり違います。

 こころのケアセンターでは、それぞれに必要なサポートが受けられるよう、院内の産婦人科、小児科とも連携しながら、切れ目のない支援を行っていきます。