サルコイドーシス【呼吸器内科】

サルコイドーシスとは,原因不明の,肉芽腫という病変が全身に起こる病気です。20歳から30歳代,女性では閉経後にも多く,肉芽腫病変は,肺やリンパ節のほか,眼,皮膚,心臓,神経,肝臓,唾液腺,筋肉などにも起こります。健康診断の胸部エックス線写真で肺門リンパ節が腫れていることを指摘されて見つかったり,“眼がかすむ”,“視界に虫が飛んでいるよう(飛蚊症)”などの眼の症状で発見されることもあります。様々な皮膚病変,全身倦怠感,顔面神経麻痺など神経症状,咳や息切れ,そして心臓に病変が起こることによって不整脈や脚の腫れなどの症状を起こすこともあります。サルコイドーシスの予後は通常良好とされ,約7割の患者さんは2年以内に自然に治ります。しかし5~10%の患者さんでは難治化し,極端に視力が低下したり,呼吸不全,不整脈を起こしたりするなど,重症化する事があります。難治化,重症化症例の治療にはステロイド剤の内服や点眼などが使用され,心臓の不整脈にはペースメーカーが必要になる事もあります。サルコイドーシスが疑われたり診断された場合は,専門医による注意深い経過観察が必要です。当施設においてもサルコイドーシスの診療経験が豊富な医師が診療しております。